いつか、きっと

シルヴィアは、ニースで娼婦をしている。彼女には14歳の娘ロランスがいた。シルヴィアはロランスを愛しているが、自分の生き方を見られるのが嫌で、なるべく遠ざけていた。ある夜、ロランスはシルヴィアのアパートの部屋に忍び込んだ。そこへ、シルヴィアが男2人と帰ってきて、口論が始まった。乱暴を受けるシルヴィアを見て、ロランスは男の1人を刺してしまう。もう1人の男は逃げてしまった。シルヴィアは、ロランスを連れて逃避行へ。行くあてはなかったが、かつての夫ピヨトルを思い出した。彼はシルヴィアとの間にできた息子と田舎で暮らしているはずだ。ロランスはその事実を知らされていない。あいまいな住所の記憶をたどろうとするが、いらつきのあまり、ついロランスにつらく当たってしまう。そしてロランスは飛び出してしまう。離れ離れになった母と娘。シルヴィアは放浪の途中、謎の中年男ジョシュアに出会う。シルヴィアがジョシュアの車を降りた後、ジョシュアは若者に付きまとわれていたロランスを救う。ジョシュアを通じて母と娘の絆がつながり、再会を果たすことができた。シルヴィアは思い出し、やがてピヨトルの居場所を突き止めた。シルヴィアは息子のもとへ静かに歩み寄っていくのだった。
公開日
2004年7月3日(土)
監督
オリヴィエ・ダアン
脚本
オリヴィエ・ダアン アニエス・フュスティエ=ダーン
撮影
アレックス・ラマルク
出演
イザベル・ユペール パスカル・グレゴリー モード・フォルジェ アンドレ・マルコン フェビエンヌ・バーブ エリザベス・コメリン レミ・ルーバッカ
製作年
2002
製作国
原題
LA VIE PROMISE
上映時間
93
INTRODUCTION
深く心に傷を負った女性が、ある事件をきっかけに自分を取り戻していく人生リセットの物語。監督は、本作が5作目にあたる『クリムゾン・リバー2』のオリヴィエ・ダアン。彼は企画の段階から主役のシルヴィアにイザベル・ユペールを考えていたという。ダアン監督がこの物語を思いついたのは、前作『リトル・トム』を脚色し始めた頃。『いつか、きっと』とはまったく異なるジャンルに見えるが、監督の中では二つの映画のテーマは等しく、お互いに影響を与えながらアイデアが膨らんでいったという。主演の演技派女優イザベル・ユペールは『8人の女たち』でオールドミスの変身を演じ、『ピアニスト』ではマゾヒストのピアニストを生々しく表現した。本作では、娼婦と聖女の両面を合わせ持ったシルヴィアを見事に演じきっている。脚本は監督の妻のアニエス・フュスティエ・ダアンが担当。偶然シルヴィアと旅をすることになるジョシュアには、パスカル・グレゴリー。シルヴィアの娘ロランスはモード・フォルジェ。彼女は母親との関係に苦しむロランスを激情を抑えて演じ、実際に3人の子供(2男1女)がいるユペールを相手に本当の母娘のように息のあった芝居を見せている。
STORY
シルヴィアは、ニースで娼婦をしている。彼女には14歳の娘ロランスがいた。シルヴィアはロランスを愛しているが、自分の生き方を見られるのが嫌で、なるべく遠ざけていた。ある夜、ロランスはシルヴィアのアパートの部屋に忍び込んだ。そこへ、シルヴィアが男2人と帰ってきて、口論が始まった。乱暴を受けるシルヴィアを見て、ロランスは男の1人を刺してしまう。もう1人の男は逃げてしまった。シルヴィアは、ロランスを連れて逃避行へ。行くあてはなかったが、かつての夫ピヨトルを思い出した。彼はシルヴィアとの間にできた息子と田舎で暮らしているはずだ。ロランスはその事実を知らされていない。あいまいな住所の記憶をたどろうとするが、いらつきのあまり、ついロランスにつらく当たってしまう。そしてロランスは飛び出してしまう。離れ離れになった母と娘。シルヴィアは放浪の途中、謎の中年男ジョシュアに出会う。シルヴィアがジョシュアの車を降りた後、ジョシュアは若者に付きまとわれていたロランスを救う。ジョシュアを通じて母と娘の絆がつながり、再会を果たすことができた。シルヴィアは思い出し、やがてピヨトルの居場所を突き止めた。シルヴィアは息子のもとへ静かに歩み寄っていくのだった。
CASTING
●イザベル・ユペール 1955年3月16日生まれ。パリ出身。16才の時に『夏の日のフォステーヌ』(72)で映画デビュー。『主婦マリーがしたこと』(88)、『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』(95)ではヴェネチア映画祭女優賞受賞。01年『ピアニスト』(01)で抑圧された女性を演じ、カンヌ映画祭女優賞受賞。主な出演作は、『ブロンテ姉妹』(78)、『勝手に逃げろ/人生』(79)、『パッション』(82)、『ピエラ/愛の遍歴』(83)、『女ともだち』(83)、 『女の復讐』(89)、『マリーナ』(90)、『ボヴァリー夫人』(91)、『愛のあとに』(92)、『愛・アマチュア』(94)、『キュリー夫妻/その愛と情熱』(96)、『8人の女たち』(02)など。 ●パスカル・グレゴリー 1954年9月8日生まれ。78年にユペールと共演した『ブロンテ姉妹』で注目される。主な出演作は、『美しき結婚』(81)、『海辺のポーリーヌ』(83)、『木と市長と文化会館』(92)に出演している。またパトリス・シェロー演出の舞台の常連で、彼の映画監督作『王妃マルゴ』(94)と『愛する者よ、列車に乗れ』(98)、『ジャンヌ・ダルク』(99)、『スズメバチ』(02)など。 ●モード・フォルジェ 1982年5月7日生まれ。99年、ルー・ドワイヨン共演の『デルフィーヌの場合』で映画に初出演し注目を集める。その後、テレビドラマなどに出演し、本作でユペールの娘役に大抜擢される。次代のフランス女優として今後が期待されている。
配給会社
20世紀フォックス映画アニープラネット

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