タイムリミット

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フロリダ州の小島バニアン・キーの警察署長、マット・リー・ウィトロックは、仕事の腕は一流で、部下からの人望も厚い。しかし、妻アレックスとは8か月前から別居中だ。彼女は、マイアミ警察の殺人課に勤務する刑事なのだ。マットは未練を残しながらも、高校時代の後輩で今は人妻となっているアン・マレー・ハリソンとたびたび密会を重ねていた。アンにガンの転移が見つかった。主治医はアンにスイスの代替医療を紹介するが、治療費は高額で必ず治る保証もないという。死を覚悟したアン。アンは、クリスが自分にかけていた生命保険の受取人名義をマットに書き換えると、町を出てひとり静かに最後を過ごすと彼に告げるのだった。マットはアンに代替治療を受けさせるため、署の金庫にあった48万5000ドルを持ち出す。金をアンに渡し、明日一緒にスイスへ旅立つ約束をするマット。しかし、アンは現れない。彼女の家に行っても誰も居ない。翌朝、彼女の家が火事という知らせに駆けつけると、家は焼け、黒焦げの焼死体が二体あった。そこへ、アレックスが本署のチームを率いて現れる。アンとの不倫関係、保険金受取人の名義変更、失われた証拠品の大金......あらゆる状況証拠が、ホシはマットだと指し示していた。アレックスの捜査が進展するにつれ、マットは自分の足跡のもみ消しに追われ始める。放火前夜の目撃証言。電話局の通話記録。麻薬捜査局からの予期せぬ証拠品回収通知。あらゆる苦境を紙一重の差で切り抜け、危ない綱渡りを続けるのだった。

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