マデロンの悲劇

ノルマンディの農家の娘マドロンは婚約者がいたが、旅行に来たアメリカ人医学生ラリーと恋に陥ち、駆落ちしてパリへ。同棲生活を続けていたが、ラリーの父親が死んだので彼は再会を約束して帰国。ラリーはマドロンを愛してはいたが、家族に結婚を許されず社交界の令嬢と結婚。マドロンはラリーの息子を宿していて、父の名と同じラリーと名付け彼の帰りを待っていた。一方、カルロ伯爵は孤独なマドロンに求婚する。マドロンは子がいることを隠していたが、彼は承知の上で結婚することに。結婚前夜、カルロは宝石窃盗犯であることがばれ自殺してしまう。マドロンは共犯者と見なされ2年の懲役刑に。息子のラリーは親友が引き取ってくれたがその後孤児院に入れられた。出所したマドロンは、息子に自分が母とは言わずに学資を得るためには働いた。その後、マドロンは救貧感化院に入れられるが、医師となったラリーは母とは知らず哀れな老女として彼女を養うことに。 1932年の米アカデミー賞でヘレン・ヘイズが主演女優賞を受賞。

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