クジラの島の少女

1000年前、遠くハワイから新しい地を求め出発した勇者パイケアが、クジラに助けられて導かれて、辿り着いたという伝説が語り継がれるニュージーランドの小さな浜辺の村。パイケアを先祖に持つマオリ族は、代々男を族長として続いてきた。時は流れ、現代。族長の長男ポロランギは男女の双子を授かる。しかし、男の子と母親は出産時に命を落とし、女の子が1人残された。彼女の名前はパイケア。伝説の勇者と同じ名前がつけられた。悲しみに打ちひしがれた父親ポロランギは村を離れ、パイケアは祖父母のもとで育てられる。彼女が12歳になった時、ドイツから世界的アーティストとして成功したポロランギが戻ってくる。パイケアの祖父コロは、自分の後継者となることをポロランギ強く望んでいた。しかし、彼は族長になるつもりはなく、コロとの激しい口論のすえ、愛娘を連れ村を出ていくのだった。だが、パイケアは育ててくれた祖父のことが頭から離れず、父親の車を降り祖父母の家に舞い戻る。コロが、新たな後継者探しを急いだ。村中の12歳となる少年たちをマラエ(集会所)に集め、部族の伝説や、伝承歌、闘いの技術などの訓練を開始した。パイケアはマラエの陰からコロの教えを学ぼうとするが、「マラエに女が来ることは神聖な場所を乱すことだ」とコロから激しく叱責されてしまう。女として誕生したのは誰のせいでもないのに、そのために大好きな祖父から拒絶されるパイケア。しかし、祖母のアドバイスを受け、叔父のラウィリから秘密の特訓を受けはじめるのだった。
公開日
2003年9月13日(土)
監督
ニキ・カーロ
脚本
ニキ・カーロ
撮影
レオン・ナービー
音楽
リサ・ジェラード
出演
ケイシャ・キャッスル=ヒューズ ラウィリ・パラテーン ヴィッキー・ホートン クリフ・カーティス グラント・ロア
製作年
2002
製作国
ニュージーランド=独
原題
WHALE RIDER
上映時間
102
INTRODUCTION
楽園の島ニュージーランドで生まれた本作、『クジラの島の少女』は、空前の大ヒットを記録。ハリウッド大作を押し退け、本国では6週間No1を獲得した。トロント、サンダンス、ロッテルダム映画祭でも、世界中の人々から絶賛され、観客賞をトリプル受賞するという快挙を達成した。原作者は、主人公と同じくマオリ出身の作家、ウィティ・イヒマエラ。「小さな勇気が世界を変え、女の子でもヒーローになれる。これは地球上のあらゆる社会や文化にも共通するメッセージです。」とコメントしている。監督・脚本は、ニキ・カ-ロ。デビュー作にしていきなりカンヌ映画祭出品。彼女のもとに『ロード・オブ・ザ・リング』のプロデューサー、ティム・サンダーズや『グラディエーター』のスコアを手がけたリサ・ジェラードなど、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞を受賞した最高峰スタッフたちが結集。キャストは全てマオリ族。中でも主人公パイケアを演じたケイシャ・キャッスル=ヒューズは1万人の中から選ばれた天才少女として、華々しいスクリーンデビューを飾った。繊細さと、意志の強さを兼ね備えたこの少女に、世界中のマスコミから絶賛されている。祖父母役のラウィリ・パラテーンとヴィッキー・ホートンはニュージーランドで人気俳優。そして、父親役のクリフ・カーティスは、『ブロウ』『インサイダー』『トレーニング デイ』に出演している。
STORY
1千年前、遠くハワイから新しい地を求め出発した勇者パイケアが、クジラに助けられて導かれて、辿り着いたという伝説が語り継がれるニュージーランドの小さな浜辺の村。パイケアを先祖に持つマオリ族は、代々男を族長として続いてきた。時は流れ、現代。族長の長男ポロランギは男女の双子を授かる。しかし、男の子と母親は出産時に命を落とし、女の子が1人残された。彼女の名前はパイケア。伝説の勇者と同じ名前がつけられた。悲しみに打ちひしがれた父親ポロランギは村を離れ、パイケアは祖父母のもとで育てられる。彼女が12歳になった時、ドイツから世界的アーティストとして成功したポロランギが戻ってくる。パイケアの祖父コロは、自分の後継者となることをポロランギ強く望んでいた。しかし、彼は族長になるつもりはなく、コロとの激しい口論のすえ、愛娘を連れ村を出ていくのだった。だが、パイケアは育ててくれた祖父のことが頭から離れず、父親の車を降り祖父母の家に舞い戻る。コロが、新たな後継者探しを急いだ。村中の12歳となる少年たちをマラエ(集会所)に集め、部族の伝説や、伝承歌、闘いの技術などの訓練を開始した。パイケアはマラエの陰からコロの教えを学ぼうとするが、「マラエに女が来ることは神聖な場所を乱すことだ」とコロから激しく叱責されてしまう。女として誕生したのは誰のせいでもないのに、そのために大好きな祖父から拒絶されるパイケア。しかし、祖母のアドバイスを受け、叔父のラウィリから秘密の特訓を受けはじめるのだった。
CASTING
●クリフ・カーティス ニュージーランド出身。スイスの名門校テアロト・ディミトリ・スコウラで演技を学 ぶ。主な映画出演作に、『ピアノ・レッスン』(93)ケビン・コスナー製作『ラパ・ニュイ モアイの謎』(94)『インサイダー』(99)『救命士』(00)、『スリー・ キングス』(00)『6デイズ/7ナイツ』(00)『トレーニング デイ』(00) 『ヴァイラス』(00)『ブロウ』(02)、ジム・キャリー最新主演作『マジェス ティック』(初夏公開)がある。また、『ワンス・ウォリアーズ』(94)でニュー ジーランド映画賞の助演男優賞にノミネート、ニュージーランド映画『Desperate Remedies』で同賞を受賞。近年の『Jubliee』でも同・主演男優賞に輝いた。テレビ俳優としても活躍中で、ミニシリーズ「The Chosen」でニュージーランド・テレビ賞を獲得。舞台では「オセロ」「マクベス」「ラ・マンチャの男」「The Cherry Orchard」「The Merry Wives of Windsor」「Porgy and Bess」「Fallen Angels」などに出演している。
配給会社
角川ヘラルド映画

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