銀座の女

(C)1955 日活
銀座にほど近い芸者屋しづもと、女将いくよは将来面倒を見てもらう約束で矢ノ口英作に学資と生活費を与えている。琴枝は兄が税務署に勤めているので人気がある。照葉は子供と一緒の生活を夢みて宝くじを買い続け、ミサ子は初めの旦那、年寄の浪曲師に反撥してかジャズファンである。さと子はまだ芸者の臭のしない薄幸の少女である。いくよの養子格の英作は、工科大学を卒業して技師にといういくよの望みに反し、最近は学校へも行かず、好きな小説を書いていた。銀座の裏通りのバーのマダムで以前しづもとにいた操と、自称文学少女の女給ブンちゃんは英作の小説を励ましていた。

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