ファム・ファタール

(C)1981 Bavaria Film GmbH
カンヌ国際映画祭メイン会場、ル・パレには、ゴージャスな装いのセレブたちがセレモニーに集っていた。この華やかな舞台に、宝石強盗の一味が紛れ込んでいた。彼らの狙いは映画祭ゲストのひとり・ヴェロニカがその身にまとっているダイヤのビスチェ。ロールはカメラマンとしてヴェロニカに接近する。強奪グループの仲間たちは警備のスキをつき、会場の電源を落としてロールをバックアップする。ところが、ロールは、仲間を裏切り、宝石を持って逃走するのだった。7年後、パリ。カメラマン、ニコラスは赴任したばかりのアメリカ大使の夫人を激写する。顔を隠すように映っている大使婦人を不審に思ったニコラスは、大使夫人を尾行するのだった。同じ頃、ロールに裏切られた一味の首領ブラック・タイが出所した。ロールを追う彼らは、「大使夫人」の正体を知る。そしてロールの共謀者ヴェロニカを始末するのだった。ロールは空港ホテルにチェックインするのを見て、ニコラスは彼女を案じてホテルの部屋まで潜入するが、ロールの罠にはまり、車も服も宝石もすべてニコラスが盗んだように細工し、警察に密告されてしまう。釈放されたニコラスは何と、大使婦人の誘拐犯に仕立て上げられてしまっていた。すべてはロールの仕掛けた罠。ロールは、身代金1000万ドルを手に入れ、利用し終わったニコラスを消す算段。ロールが勝利の笑みを浮かべた瞬間、一発の銃声が。それは彼女の運命を変える銃声だった。
公開日
2003年8月23日(土)
監督
ブライアン・デ・パルマ
脚本
ブライアン・デ・パルマ
撮影
ティエリー・アルボガスト
音楽
坂本龍一
出演
レベッカ・ローミン アントニオ・バンデラス ピーター・コヨーテ エリック・エブアニー エドュアルド・モントート リー・ラスムッセン ティエリー・フレモン グレッグ・ヘンリー
製作年
2002
製作国
原題
FEMME FATALE
上映時間
115
INTRODUCTION
華やかなカンヌ国際映画祭の会場。セレブたちがゴージャスな装いで集い、セレモニーを盛り上げる。そんな会場で、1000万ドルの宝石が盗まれた!一気に脚本を書き上げたブライアン・デ・パルマ監督。実は主演女優探しが最も難航したのだった。ハリウッドの超有名女優が何人も立候補してきたが、監督の狙いに叶う人物は見あたらなかった。圧倒的な美貌を持ち、いくつもの異なる顔を演じ分けられる新人こそが相応しいと監督は考えていた。キャスティングが暗礁に乗り上げたときにオーディションに現れたのがレベッカ・ローミン=ステイモスだった。デ・パルマ監督をはじめクルー全員が一瞬にして彼女の虜になったという。彼女のためにデ・パルマが用意した舞台、衣装、宝石のゴージャスさは目を見張るばかり。主人公の運命を握る”蛇のビスチェ”はこの映画のために「ショパール」が制作した最高級のオブジェ。510個、合計385カラットものダイヤモンドで埋め尽くされた純金製。そしてシャネル、エルメス、フェンディ、イヴ・サンローラン、プラダetc…といったカリスマ的なクチュリエの衣焚が“運命の女”たちをエレガントに、セクシーに彩っていく。そして、音楽は、『スネーク・アイズ』に続いて坂本龍一が担当。また、カメラワークは、『ニキータ』『レオン』『フィフス・エレメント』『ジャンヌ・ダルク』等リュック・ベッソンの映像を支えてきた名手ティエリー・アルボガスト。ブライアン・デ・パルマ監督が最も得意とする極上のサスペンスが観客を魅了していく。
STORY
カンヌ国際映画祭メイン会場、ル・パレには、ゴージャスな装いのセレブたちがセレモニーに集っていた。この華やかな舞台に、宝石強盗の一味が紛れ込んでいた。彼らの狙いは映画祭ゲストのひとり・ヴェロニカ(リエ・ラスムッセン)がその身にまとっているダイヤのビスチェ。ロール(レベッカ・ローミン=ステイモス)はカメラマンとしてヴェロニカに接近する。強奪グループの仲間たちは警備のスキをつき、会場の電源を落としてロールをバックアップする。ところが、ロールは、仲間を裏切り、宝石を持って逃走するのだった。7年後、パリ。カメラマン、ニコラスは赴任したばかりのアメリカ大使の夫人を激写する。顔を隠すように映っている大使婦人を不審に思ったニコラスは、大使夫人を尾行するのだった。同じ頃、ロールに裏切られた一味の首領ブラック・タイ(エリック・エブアニー)が出所した。ロールを追う彼らは、「大使夫人」の正体を知る。そしてロールの共謀者ヴェロニカを始末するのだった。ロールは空港ホテルにチェックインするのを見て、ニコラスは彼女を案じてホテルの部屋まで潜入するが、ロールの罠にはまり、車も服も宝石もすべてニコラスが盗んだように細工し、警察に密告されてしまう。釈放されたニコラスは何と、大使婦人の誘拐犯に仕立て上げられてしまっていた。すべてはロールの仕掛けた罠。ロールは、身代金1000万ドルを手に入れ、利用し終わったニコラスを消す算段。ロールが勝利の笑みを浮かべた瞬間、一発の銃声が。それは彼女の運命を変える銃声だった。
CASTING
●レベッカ・ローミン 1972年11月6日カリフォルニア州バークレー生まれ。カリフォルニア大学サンタ・クルズ校卒業。パリを拠点にモデル活動に専念。クリスチャン・ディオール、エスカーダと契約を結ぶなど、トップモデルとしてのキャリアを積む。97年には”ピープル”誌の「世界で最も美しい女性50人」に選ばれ、”GQ”誌の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」にもノミネートされている。主な出演作は、『オースティン・パワーズ:デラックス』(99)、『X-men』(00)、『ローラーボール』(01)、『X-men2』(02)など。 ●アントニオ・バンデラス 1960年スペイン生まれ。演出助手として映画界に入り、『セクシリア』(82)でデビュー。98年「クレイジー・イン・アラバマ」(V)で監督にも進出している。主な出演作は『フィラデルフィア』(93)、『愛と精霊の家』(93)、『デスペラード』(95)、『フォー・ルームス』(95)、『暗殺者』(95)、『エビータ』(96)、『マスク・オブ・ゾロ』(98)、『スパイキッズ』(01)など。 ●ピーター・コヨーテ 1941年、ペンシルヴェニア州生まれ。演劇や作家活動を通じてアーティストとして名を馳せる。主な出演作は、『E.T.』(82)、『ストレンジャーズ・キス』(83)、『白と黒のナイフ』(85)、『ア・マン・イン・ラブ』(87)、『赤い航路』(95)などで印象的な演技を見せている。近作に『ウォーク・トゥ・リメンバー』(02)など。 ●リエ・ラスムッセン 1982年、デンマーク生まれ。グッチと専属契約を結ぶなど、トップモデルとして活躍中。レベッカ・ローミン=ステイモスの友人で、ヴェロニカ役を捜していたデ・パルマ監督にレベッカが紹介。オーディションを経て出演に至った。
配給会社
角川ヘラルド映画

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