ギャングスター･ナンバー1

1968年のロンドン、ギャングたちが縄張りを巡って抗争を続ける時代に、フレディはその頂点に君臨していた。彼は若いギャングスターにとっては憧れであった。最高級のスーツ、イタリア製のシルクシャツ、手縫いの靴、高級車を気ままに乗り回す彼は、女ばかりか、男たちでさえ一目置くような洗練されたスタイルだ。ギャングスターはフレディのために悪事をこなすことで、彼の右腕と呼ばれるまでになった。ギャングスターはフレディの力、持ち物、身のこなし、所有する高級マンションの調度品に魁了され、フレディが彼の世界の全てとなった。しかし、フレディがカレン（サフロン・バロウズ）という女に惹かれるようになると、2人の関係は崩れ始める。純粋な憧れが嫉妬という狂気に形を変えていく。そんな時、彼は敵対するギャングのボスがフレディの命を狙っていることを知る。だが彼はそのことを誰にも知らせずに、ある策略を練った。フレディと敵のボスを同時に陥れ、しかも自らがナンバーワンに昇り詰めるという狡猾な罠を仕掛けた。 ギャングスターは、フレディに罪を着せ刑務所送りにすることで、新たなトップの座を手に入れた。それから30年、そのフレディが帰ってくる。