風の絨毯

(C)2003 WCPC / BEHNEGAR (C)2003『風の絨毯』製作委員会
飛騨高山。中田金太は、四百年前に消失した伝説の祭屋台を春の祭りに蘇らせようと、また、その祭屋台を飾る幕にペルシャ絨毯をかけようとしていた。さくらは、絨毯の無事完成と母の体調が回復することを祈る。だが、誠がイランへ発とうとした矢先、絹江は交通事故で亡くなってしまう。
公開日
2003年5月17日(土)
監督
カマル・タブリージー
脚本
モハメッド・ソレイマン 今井雅子
撮影
ハッサン・プーヤ 宇井忠幸
音楽
ペイマン・ヤザニアン
出演
柳生みゆ 榎木孝明 工藤夕貴 三國連太郎 ファルボー・アフマジュー レザ・キヤニアン
製作年
2002
製作国
日=イラン
上映時間
111
INTRODUCTION
「運動靴と赤い金魚」の国から、また新しい名作が生まれました。マジディ、キアロスタミの盟友で、ベルリン・カナダ・カイロ・ソウル、世界の映画祭でグランプリに輝くカマル・タブリーズィー監督最新作イントロダクション 少年ルーズベが頑張る程に笑えてしまう。少女さくらが笑うほどに泣けてしまう。本当に男の子はつらいよ、と微笑まずにはいられない名作がまた誕生しました。イラン・日本初の合作である本作は、ペルシャの世界遺産イスファハンと飛騨高山、その伝統と風土の美をオールロケで撮影。監督は斬新な即興演出法で両国の子供たち、大人のさりげない本当の姿を切取りました。飛騨高山の伝統工芸を残すため山車と幕=絨毯を再現する、という実話を基にし、中東と日本の文化交流という清楚な志が映像美に昇華。文化の壁を越え、ひとつの目標に向かう人々の姿が胸をうちます。また三國連太郎、工藤夕貴、榎木孝明、レザ・キアニアンなど両国を代表する演技派が参加し物語の骨格を固めます。この頃、少し希望という言葉が信じられない人、心が乾いている人を優しく潤してくれる感動作です。 飛騨高山。突然、母(工藤夕貴)を亡くした少女さくら(柳生美結)は、祭りの伝統を残そうする有志の人・中田金太(三國連太郎)の依頼で、母のデザインの絨毯を受け取りに、貿易商の父(榎木孝明)に連れられ、イランに来ることに。暖かく迎える友達アクバル(レザ・キアニアン)ですが、手違いがあり、絨毯は祭りの期日に間に合わない! 少年ルーズベ(ファルボー・アフマジュー)が様々な人々と力を合わせて奮闘しますが、期日は迫り、そして別れのときも。果たして絨毯は? そしてさくらの心の傷は?
STORY
飛騨高山。中田金太は、四百年前に消失した伝説の祭屋台を春の祭りに蘇らせようと、また、その祭屋台を飾る幕にペルシャ絨毯をかけようとしていた。さくらは、絨毯の無事完成と母の体調が回復することを祈る。だが、誠がイランへ発とうとした矢先、絹江は交通事故で亡くなってしまう。さくらは、あまりの悲しみに笑顔を失い心を閉ざす。そんな娘の様子を見て、誠は、イランへさくらと渡ることを決心する。絹江のデザインの絨毯を完成させることが、悲しみを越える方法だと信じて。イラン、イスファハンでふたりは、絨毯仲買人のアクバルに出迎えられる。だが、さくらは、文化の違いに戸惑い、心を閉ざしたままだった。誠は絨毯を受け取るため工場長に会おうとする。だが、絨毯は少しも編まれていなかった。そんな中で、アクバルの甥っ子ルーズベは、さくらに出会う。ルーズベは「心を一つにして力を合わせれば、なんだって出来る」と思い立つ。モラドハンの工場を使い、手の早い織り子を動員し、24時間体制で織れば、20日間で仕上がる。祭りに間に合うぎりぎりのタイミングだ。アクバルは総力を挙げて絨毯制作にとりかかる。ルーズベも仲間を集めて、毛糸を乾かす作業に協力する。手伝うさくらの顔にも笑みが広がる。だが、絨毯が完成すると、さくらは日本へ帰ってしまう。さくらに淡い想いを寄せるルーズベは複雑な気持ちだった。
CASTING
<キャスト> ●永井さくら:柳生美結 ●ルーズベ:ファルボー・アフマジュー ●アクバル:レザ・キアニアン ●永井誠:榎木孝明 ●永井絹江:工藤夕貴 ●中田金太:三國連太郎(特別出演) <スタッフ> ●監督:カマル・タブリーズィー ●脚本:モハメッド・ソレイマン ●脚本:今井雅子 ●撮影:ハッサン・プーヤ ●撮影:宇井忠幸 ●編集:ホセイン・ザンドバフ ●美術:マジッド・ミルファクレイ ●美術:間瀬広伸 ●音楽:ペイマン・ヤザニアン ●衣裳:マジッド・ミルファクレイ ●衣裳:西野泰子 ●エグゼクティブ・プロデューサー:益田祐美子 ●プロデューサー:アリレザ・ショジャーヌーリ ●プロデューサー:山下貴裕 ●アソシエイト・プロデューサー:工藤夕貴、メヘラン・ハギギ ●制作会社:ベネガー/スリー・アローズ・エンターテイメント
配給会社
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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