スパイ・ゾルゲ

(C)2003 スパイ・ゾルゲ製作委員会
昭和8年、一人の男がソ連から日本に送り込まれた。日本の対ソ戦略を探るためだった。彼の名は、リヒャルト・ゾルゲ(イアン・グレン)。ソ連コミンテルンに所属するスパイだ。ゾルゲは、ドイツの新聞”フランクフルター・ツァイトゥンク”の記者として、また優秀なナチス党員として、日本のドイツ大使館に潜入する。そして、日本の機密情報をドイツ大使館経由で手に入れるのだった。ゾルゲは、後に”ゾルゲ諜報団”と呼ばれる一大スパイ組織を結成する。その中にゾルゲと直接口をきく事が出来る主要メンバーが4人いた。ゾルゲが上海で中国情勢をスパイしていた時からの知り合いで、大阪朝日新聞社勤務の尾崎秀実(本木雅弘)、沖縄出身の画家・宮城与徳(永澤俊矢)、無線の天才マックス・クラウゼン(ウォルフギャング・セッシュマイヤー)、そしてフランス共産党員で写真記者ブランコ・ド・ヴェケリッチ(アーミン・マレヴスキー)。国際共産主義がもたらす理想世界実現を夢見て、ゾルゲと尾崎をはじめとした4人が中心となり、「二・二六事件」「ノモンハン事件」「独ソ開戦」日本のあらゆる最高機密情報を手に入れ、モスクワへ無線で報告する。5人のスパイとそのスパイを愛した女たちは、任務遂行、理想実現の為に、激動の20世紀を舞台に、スリリングなドラマを繰り広げていくのだった。

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