インサイダー

たばこメーカーの開発部門の副社長であるがゆえに、たばこの有害性を熟知し、無害だと言ってたばこを売る会社の姿勢に反対し、ついに会社を追われた男。人気を誇るニュース番組のプロデューサーであり、この男を番組に出演させてメーカーの虚偽をあばこうとする男。この計画を阻止しようとする企業の圧力と妨害は、二人の人生を破壊してしまうほど強烈で悪意に満ちたものだった。職を無くし、家族とも別れ、孤立無援となった男の戦いは、社会に対する正義感なのか、それとも男の意地なのか。