旅の重さ

(C)1972 松竹
「ママ、びっくりしないで。泣かないで、落着いてね。わたしは旅に出たの。ただの家出じゃないの。お遍路さんのように歩きながら四国を旅しようと思って出てきたの。」 男にだらしのない絵描きのママとの生活から飛び出し、新居浜からひとり旅をする16歳の少女。太陽と風と土の匂いのなかのひとりの私…。旅の途中で巡り合う見知らぬ人たちのぬくもり、旅役者の一座の座長や行商の男への憧れ、ぶつかりあう生々しい男と女の愛憎や死を通して、少女は自分自身の生き方を少しずつ模索していく。

ShareSNSでシェアしよう!

TOP