旅に出た極道

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釜ヶ崎のカポネこと島村清吉は、女房のみね子や白の待つ香港へ向うべく子分の保とジョージを伴い南海丸にもぐり込み、日本脱出を企てた。島村たちは船倉をかきまわした際、カモフラージュされた多量の『酢酸』のビンを発見する。これがモルヒネをヘロインにする際に必要な薬品だと知った島村は、同船している東方洋行社長ビル・スミスを相手に大暴れ、警察の目を逃れてまんまと香港に上陸した。無一文で途方に暮れる島村はビルの秘書・彩夏に救われるが、金華郎というアヘンの元締めの隠れ家に連れられて監禁されてしまう。危ういところを白に救われ無事みね子と再会した島村は、売春宿へ日本娘が誘拐同然に売られているのを知り、暗黒街のボス・ヘンリーの仕業と睨む。そして島村たちの思わぬ反撃に遭った彼らは、世界の大物を集め「東南アジア連盟」なるものを結成するのだった

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