旅姿鼠小僧

品川を越えたあたり--次郎吉は博徒に追われる吉助を救った。吉助は義賊鼠小僧をまねて、悪親分とみるとイカサマの奥の手を出し、命を落すところだった。その鼠小僧とも知らず「乾分にしてくれ」と吉助がつきまとうのを、ようやくまいた次郎吉は神奈川の港に着いた。居酒屋で見たお米に惹かれたが、亭主ある身の彼女に袖にされるとヤケになって、料理屋に上ってドンチャン騒ぎとあい成った。料理屋の主人亀蔵は、「直次郎が帰ったら、首はただで済まねえぜ」という次郎吉の言葉を耳にして驚いた。この店の板前だった亀蔵は、主人の直次郎をイカサマ博奕で身代をつぶさせ、さらに彼の旧悪をばらして牢へ送ったひどい奴である。次郎吉にとって直次郎は、自分を盗みの世界に誘ったくせに、どたん場で金を持ち逃げした憎い男だった。
公開日
1958年7月22日(火)
監督
稲垣浩
脚本
稲垣浩 高木隆
撮影
中井朝一
音楽
深井史郎
出演
鶴田浩二 草笛光子 伊藤久哉 戸上城太郎 三井弘次 八千草薫 飯田蝶子 中村是好
製作年
1958
製作国
日本
上映時間
88
配給会社
東宝

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