白雪先生と子供たち

(C)KADOKAWA 1950
東京都のはずれにある明風小学校の校庭の片隅には子供たちが色々と遊んだり学んだりする池がある。この池を管理している六年二組を担任する女教師雨宮加代子は、最近しきりとこの池の鯉が盗まれ、しかも同時に児童達の間に野蛮な言葉がはやりメンコやベイゴマの賭け事をする児童のある事を知り心傷めていた。組の級長服部良夫は母のはまと二人きりの貧しい暮しであった。はまはPTAの有力者原島政道の染料工場の小使として働いているので、その恩義を深く感じ気の進まぬ良夫に原島の息子敏彦に宿題を見てやるように言い含めていた。ある朝雨宮は浮浪児の常治が敏彦始め一部の児童に悪影響を与えている事を知った。日曜日のひっそりした校庭で良夫は常治が鯉を盗んでいるのを発見し常治と争った。その日当直だった雨宮は、このことは先生に任かしてくれと良夫にいいふくめ、常治を説得して自分の下宿に連れて行った。常治はそれから雨宮の計らいで、二組に出入りすることになったが、学力の低下はどうすることも出来ず改めて三年を受持つ橋本先生の組に編入することになった。
公開日
1950年1月29日(日)
監督
吉村廉
脚本
八住利雄 森岡昇
撮影
峰重義
音楽
渡辺浦人
出演
原節子 山口勇 宮崎準 関千恵子 瀧花久子 茂崎幸雄 小浜崇 吉川公一郎
製作年
1950
製作国
日本
上映時間
89

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