沖縄やくざ戦争

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昭和46年12月。本土復帰を翌年に控えた沖縄では、本土系暴力団の沖縄進出に対抗すべく、大城派と、対立関係にある国頭派が互いに手を結び、「沖縄連合琉盛会」を結成した。だが、外部に向っては、「琉盛会」は一致団結したものの、その内部、国頭派系内部で紛争が持ち上がった。ことの起こりは、3年前。沖縄やくざの組織統一を計るため、対立する一派を襲撃した時、国頭とは兄弟分の中里英雄理事一派が行動隊をつとめ、中里は逮捕された。その中里派に対して、中里の服役中も出所後も、国頭派の面倒見は悪かった。このため中里は配下30名を率いて、国頭派を脱会したのだが、国頭派、特に理事の石川隆信は、この脱会に中里派数名に対して私刑を加えたのである。ここから、両派の血みどろな抗争が始まった。

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