太陽の蓋(再編集版)

(C)「太陽の蓋」プロジェクト/ Tachibana Tamiyoshi
2021年2月27日(土)公開
あの日、日本は消滅の危機に瀕していた。 2011年3月11日午後2時46分。東日本大震災発生、福島第一原発では、全電源喪失の事態に陥った。冷却装置を失った原子炉は、温度が上がり続ける。チェルノブイリに匹敵する、最悪の事態が迫っていたのであった。 巨大な怪物へと変貌を遂げる原発に対して、想定外の状況を前に、判断を誤る科学者たち。情報不足のまま、混乱を極める官邸、そして故郷に別れを告げ避難を急ぐ市民たち。 打つ手のないまま、時は刻々と過ぎ、やがて無情にも地震発生から翌日の3月12日午後3時36分、1号機の原子炉建屋が水素爆発したのであった。続けて3号機で、2号機で、連鎖するように起こる異変。破滅に向けてのカウントダウンは、止まることを知らなかった……。

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