ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ

ニューヨークがニューヨークであるために、なくてはならない町ジャクソンハイツ。世界中からの移民とその子孫、セクシャル・マイノリティたちが暮らし、167の言語、本物のエスニックな味と多種多様な音楽が作り出す、カラフルな町のアイデンティティーは、今危機に瀕していた…。この町にカメラを向けたのは、アメリカを代表するドキュメンタリーの巨匠フレデリック・ワイズマン。フレデリック･ワイズマン監督の視線は、ジャクソンハイツのあらゆる場所、あらゆる人に向けられる。教会、モスク、シナゴーグ、レストラン、集会、コインランドリー…。地域のボランティア、セクシャル・マイノリティ、不法滞在者、再開発の波にのまれる商店主たち…。ここに生きる市井の人々は集い、語らい、踊り、祈り、決して希望を諦めない。What is ニューヨーク?What is アメリカ? ひとつの町から、そんな問いかけも見えてくるワイズマン流“町ドキュメンタリー”の傑作が誕生した。