『アンダー・ユア・ベッド』凄惨で閉塞感漂う特別映像が解禁、各界著名人より絶賛コメントも到着!

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5月28日(火)

SABU監督韓国デビュー作『アンダー・ユア・ベッド』より、本編映像とメイキングを組み合わさった特別映像が解禁された。

原作は、「呪怨」「殺人鬼を飼う女」など数々の名作を世に送り出した大石圭の角川ホラー文庫処女作「アンダー・ユア・ベッド」。2019年には高良健吾主演で実写化され、今までにない役どころで注目を集め話題をかっさらった。そんな衝撃作が海を超え、韓国でついに再映画化されることになった。


悲壮感漂う音楽で始まり、長年忘れられない女性イェウンと再会し、24時間監視するようになったジフン(イ・ジフン)の狂気を匂わす表情や、無心でアメリカンクラッカーを鳴らすシーンが映し出されている。実はこのアメリカンクラッカーが、最後にはジフンにとって武器となる。また、SABU監督のトレードマークである、“走るシーン”。ジフンや夫から毎日性暴力を受けているイェウンが、全力で走っている姿はなぜか応援したくなるような映像だ。

『アンダー・ユア・ベッド』特別映像

後半には、夫ヒョンオ(シン・スハン)に暴力を受けるシーンのメイキング映像が収められており、現場の緊張感が伝わってくる。本編ではさらに凄惨な映像となっている。最後に登場したのは、SABU監督が自ら書き上げた絵コンテの表紙だ。人間の欲望にまみれた男たちが、1人の女を支配していくことで展開される、それぞれの登場人物の閉塞感が詰まった、映像となっている。


さらに、先行して鑑賞し、その壮絶な展開とSABU監督が映し出す映像美に魅了された、俳優や映画監督をはじめとする、各界著名人から鬼気迫る本作について、絶賛コメントが到着した。

■石井杏奈(俳優)
"支配"自分自身に支配され、誰かに支配され、愛に支配される。大きさや重さは其々で。時に苦しかったり、時に心地良かったり。ずっと彼女を追いかけていたのに、最後は。1秒たりとも隙のないSABU監督の魅力が凝縮された映画でした。

■ISO(ライター)
自己を認めるために、愛するふりをして他者の領域を侵食する男たち。同情の余地など欠片もないが、その空虚さにこれほど胸が痛むのはなぜだろうか。

■岩井俊二(映画監督)
そこにしか救いがないなら、そこにまで救いを求めてしまう。彼女も、観客も。水槽のように息苦しい。出口のない現在。残酷で不条理で、なのに優しくて美しい映画だった。

■上原礼子(エンタメライター)
SABU監督×韓国製作で作中の暴力の異様さと残酷さ、それらに対する嫌悪はさらに強まる。どんな救いが待っているのか、わずかな期待を込めて見守るしかなかった。人の尊厳が軽視され、欲望のはけ口になることは暴力なのだと思い知る。

■宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)
純度の高い研ぎ澄まされた執着は、恐怖を超えて美しく、しっとりと寂しく、詩的な景色がその孤独を際立たせる。ストーカーをこんなに応援したのは生まれて初めてです。

■氏家譲寿(ナマニク/文筆家・映画評論家)
艶麗な欲望と凄烈な暴力が荒涼とした風景に映える。狂った感情を描いているのに、こんなにも哀惜を感じるのは本作が諤々と”人間性”を表現している証なのだろう。

■斉藤博昭(映画ライター)
SABU監督と韓国の俳優にどんなケミストリーが起こったのか。そこには予想外の強烈さとスタイリッシュさが生まれ、未知の領域の扉が開いた感覚も……。人の心に潜む闇、そして哀しみが戦慄と感動の異様な渦で迫ってくる。

■ジャガモンド斉藤(映画紹介人・お笑いコンビ)
「男はベッドの下に潜み、思いを寄せる相手の生活を見守っている……」まるで江戸川乱歩作品のような変態性を感じさせる秀逸なコンセプトは日本版通り。しかし、本作は日本版と比べて決定的な違いがある。とある人物の過去が描かれており、それによって物語が行き着くところの解釈が変わってくる。是非、見比べて見てほしい!

■相馬学(映画ライター)
この圧倒的な孤独はどこからくるのか? 近くにいても触れられない。触れてもわかりあえない。わかりあえても幸せになれない。冷たい炎が高温を発するような、そんな語りで描かれる人間模様の残酷が突き刺さる。

■高橋 諭治(映画ライター)
あらゆるショットが緻密に構築されたスタンダードサイズの画面は、登場人物たちを閉じ込める水槽のよう。甘美な記憶と暗いトラウマ、切なる純情と歪んだ妄執がせめぎ合う映像世界には、今にも砕けそうな危うい均衡のサスペンスが張りつめている。

■人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
少しでも綻びを見せれば全てがアウトになってしまう危ういテーマを見事なバランスで描き切る。主人公の行為が一筋の救いの光とはなるが決してヒーローにはしないなど、あらゆる点で単なる見せ物で終わらせないという真摯な姿勢を感じた。

■村西とおる(全裸監督)
「人を愛する」ことは、「言うは易く行うは難し」の究極のものですが、本作はその「愛」を、自己犠牲を厭わずに「敢行」した男の物語、でございます。 性愛の見返りを求めずに、男のロマンを「狂っている」かどうかのご判断は、ご覧になってのお楽しみ。 ナイスですね。

5月31日(金)全国ロードショー

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