「まるで1 本の映画を観ているようだ」と漫画評論家の間や口コミで高く評価され、「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれるフランス・アングレーム国際漫画祭ではオフィシャルセレクションに選出されるなど国内外から熱狂的な人気を誇る伝説的一作、豊田徹也の長編漫画『アンダーカレント』が待望の実写映画化!心の奥底に閉じ込めた気持ちを大切に描く、自分自身ととことん向きあう究極のヒューマンドラマ、映画『アンダ―カレント』。
原作漫画の探偵・山崎のモデルが映画版で同役を演じるリリー・フランキーであることを公表、漫画のコマと映画シーンの比較画像が到着!

リリー・フランキー演じる山崎道夫は、失踪したかなえの夫・悟を探すことになる探偵。カラオケボックスでの調査報告後、ショックを受けるかなえの前で一人熱唱するなど、言動すべてが常識から外れた男。他人の厄介ごとなんて一番苦手と言いながら、かなえに対しては親身になっていく…という役どころ。原作者の豊田徹也氏はこのキャラクターを当時、河出書房新社から発売されている季刊文芸誌「文藝」で特集されていたリリー・フランキーの写真を見ながらイメージを膨らませて描いたという。それから20年近く経つものの、実際にモデルの俳優リリー・フランキーが演じることになった山崎の場面写真と原作漫画のカットを比べると、確かに雰囲気がそっくりだ。
山崎役のキャスティングについて、今泉力哉監督は「豊田先生から『是非リリーさんで』というプレッシャーは全くなかった」と前置きしつつ「適当な男に見えて、実は一番の切れ者。少し色気もあるという独特の佇まいが出せる人は、やはりリリーさんしか考えられませんでした」と指摘して
います。
豊田氏とリリー・フランキーは撮影現場で初めてご対面。リリー・フランキーは自身がモデルであることをその場で直接豊田氏に聞いてから「緊張感が出た(笑)」と胸の内を明かし、「探偵ぽくならないといけない部分となってはいけない部分とのバランスが難しかった。山崎の中でも、か
なえとの距離感が縮まっていく感じとか、探偵ではない部分の匂いができるだけ出たらいいと思って演じた」と振り返っている。
10月6日(金)全国公開