75回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品、第58回シカゴ国際映画祭ゴールド・ヒューゴ(新人監督賞)受賞など世界中の映画祭を席巻している新鋭シャルロット・ル・ボン監督の長編デビュー作『ファルコン・レイク』より、3種のアザービジュアルが到着した。
14歳を迎える少年と16歳の少女の忘れられないひと夏を描く本作は、表現される独創的な世界観と16mmフィルム撮影で映し出す映像美が高く評価され、新鋭監督ながら今年5月に開催された第76回カンヌ国際映画祭では短編部門の審査員に抜擢された。『ファルコン・レイク』の原作は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞に輝き、日本でも人気を博すバンド・デシネ (フランス語圏のマンガ)の名手バスティアン・ヴィヴェスによる「年上のひと」(リイド社刊)。原作者も映像化はできないと考えていた繊細な物語を見事に映画化した。監督自ら脚本を手掛け、原作をベースにしながらも映画オリジナルで紡がれる想像し得ない衝撃のラスト。観る者の心を掴んで離さない、これまでにない全く新しい青春映画が誕生した。
今回、解禁されたアザービジュアル3種は、草原に寝そべったり、シャワーを浴びたり、ひとつのベッドで肩を寄せ合ったり…と、少年バスティアンと少女クロエがともに過ごした時間や2人の特別な絆を想起させるものに。また、文筆家・写真家の蒼井ブルー、タレントの倉持明日香、映画監督の中川龍太郎から寄せられたオリジナルのキャッチフレーズが添えられ、場面写真と相まって、映画の世界観をより強く感じさせるアザービジュアルとなった。

もしもきみが、振り向いてくれたなら。
【長文コメント】『ファルコン・レイク』は、じきに14歳になる控えめな少年バスティアンと、奔放で大人びた16歳の少女クロエによるひと夏の恋の物語だ。そう聞くと爽やかで甘酸っぱい王道ボーイ・ミーツ・ガールを想像しがちだが、それはきっと裏切られる。
だれかに話したくてたまらない。ラスト5分で、決して忘れられない夏になる。

しゃぼん玉のように繊細であまりに脆い、思春期のひと夏。

君がいたからこの夏を乗り越えることができた。
そう思える人がいたことこそが、かけがえのない奇跡だ。
8月25日(金)渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー