誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた名作を、東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム<テアトル・クラシックス>。その第三弾として、 デヴィッド・クローネンバーグ監督作品『ビデオドローム 4K ディレクターズカット版』 が<R18+>指定で、6/16(金)より公開。 今回はメインビジュアルと予告編が到着した。
1975年に『シーバース』で劇場長編デビューを飾ってから、独自の美学に貫かれた戰慄的な映像と、肉体や精神の変容を追求する作風で、<ボディ・ホラー>の先駆者として孤高の存在感を放つ、鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督。過激なアンダーグラウンド番組を発見したことをきっかけに現実と幻覚の区別を失っていく男の姿を描いた『ビデオドローム』は、そんなクローネンバーグ監督作品の中でも世界中でカルト的人気を誇る作品だ。今年、全米公開から40周年の時を経て、日本初公開となる4Kデジタルリストアに加え、本編の随所に追加された合計2分間に及ぶバイオレンスシーンを含む89分のディレクターズカット版でスクリーンに蘇る。

メインビジュアルは、ブラウン菅から銃口が飛び出す本作の名シーンの一つを用いて制作。VHSパッケージをモチーフにデザインすることで、VHSに馴染みのある世代の方には懐かしさを、馴染みのない若い世代には思わず手に取りたくなる新鮮なデザインとなっている。
■『ビデオドローム 4K ディレクターズカット版』予告編
予告編では、<ビデオドローム>に世界を侵食されていく主人公、ジェームズ・ウッズ演じるマックスやロックバンド「ブロンディ」のボーカル、デボラ・ハリー扮するニッキーと共に、メイクアップアーティストのリック・ベイカーが手掛けたまるで生き物のように妖しくうねるブラウン管といった唯一無二の特殊メイクも描き出され、断片的ながらも強烈なインパクトを残す。また、『スキャナーズ』('81)や『戦慄の絆』('88)など、クローネンバーグ監督と度々タッグを組んでいる作曲家、ハワード・ショアによる音楽も不穏な世界観を彩っている。
『テアトル・クラシックスAC T.3 ビデオドローム 4K ディレクターズカット版』6月16日(金)より全国順次ロードショー!