『世界の中心で、愛をさけぶ』『スカイ・クロラ』など、数々の名作を世に送り出してきた脚本家・伊藤ちひろが、10年かけて上梓した小説「ひとりぼっちじゃない」を、行定勲(『GO』『ナラタージュ』)の企画・プロデュースにより、自ら初監督を務め映画化する『ひとりぼっちじゃない』。
原作は、不器用でコミュニケーションがうまくとれない歯科医師・ススメの日記形式の小説。伊藤は脚本も担当し、ススメが謎の多き女性・宮子に恋をすることで、変わっていく自分、歪み狂っていく日々を、初監督ながら圧倒的な世界観で描いている。主演は、デビュー以来音楽シーンに大きなインパクトを残し続けるバンドKing Gnuの井口理。脚本執筆の際に主人公・ススメを井口自身にアテ書きしたという本作で、井口は、撮影前にもかかわらず、伊藤監督とともに撮影地のロケハンにも帯同。並々ならぬ意欲で役柄を構築し、初主演作に挑み、これまで見せたこともない表情でススメを演じた。さらに共演には、ススメが恋をする謎多き女性・宮子に馬場ふみか。宮子の友人でありながら、ススメを惑わせる蓉子に河合優実。若き実力派の二人による、化学反応にも期待が高まっている。
本作は人とのコミュニケーションがうまくとれない歯科医のススメ(井口)が恋をした、アロマ店を営む宮子(馬場)との恋の物語。宮子は部屋に鍵をかけず、突如連絡が取れなくなったりする、つかみどころがない女性だが、ススメは自分を理解してくれている唯一の存在であり、それがうれしかった。しかし、反対に謎の多い宮子を前に、自分は彼女のことを理解できていない、と思い悩む。そんな中、宮子の友達で不思議な魅力がある蓉子(河合)と出会ったススメは、宮子の身に起きた驚きの事実を知る。




2023年3月10日(金)公開