記者・須賀川拓が語る、自分自身の役割とは―。 映画『戦場記者』を紐解くスペシャルインタビュー解禁!

(C)TBSテレビ
12月13日(火)

未だ終焉をみせないロシアのウクライナ侵攻、そして北朝鮮の弾道ミサイル発射、台湾侵攻など、多くの人が世界戦争の危機を実感として捉えた激動と混沌の2022年。世界の紛争地を飛び回ってきた日本人記者の視点から“戦場の今”を映し出すドキュメンタリー映画、『戦場記者』。

本作公開を目前に、中東を中心に世界中を飛び回る記者・須賀川拓の紛争地取材に掛ける想いを語るインタビューに加え、その須賀川と同じ職場で共に働き、見守ってきたTBSロンドン支局長(当時)・秌場聖治や、共に取材地へ同行しているカメラマンの渡辺琢也から見たテレビ記者としての須賀川を語る初公開のインタビュー映像を解禁。その中で須賀川は、「“戦場”と“日常”は紙一重」と様々な紛争地を取材した彼だからこその見方を率直に語る。さらに「空爆された現場はもうこの世の地獄。でもその反対側の道には、これまで通りの日常がある。従来のテレビは、その瓦礫(の映像)から入るんです。瓦礫しか見せない。でもそうじゃないんです。瓦礫の隣を見ると、ケバブ屋がケバブを焼いている。そして『いらっしゃい。いらっしゃい』と言っている。そういった映像を見せることを今まであまりしてこなかった、してこられなかったんです。1分2分3分ではできない。今は映画やインターネットを含めて表現の幅広がったので、それをちゃんと見せることができる。いろんな考え方があると思うんですけど、あの空爆の現場だけ見せたら、かわいそうだけで終わっちゃうんですよ。『大変そうだな』、『かわいそうだな、遠く離れたところで』でも戦争って、それだけじゃないんですよね。表現の幅が狭かったからできなかったことが、今これだけ拡がったからできるようになった。』と、ウェブ動画や本作のような映画といった試みによって、これまで時間の制限ゆえに戦争の現実をごく一部しか報じられなかったテレビ報道の枠を超えていけるようになったと話す。
そんな須賀川に対して、TBSロンドン支局長(当時)・秌場聖治は、「須賀川はすごいですよ。ずっと喋っていることができる人はあんまりいないんですよ。それはそこまでに勉強してきて、普段から蓄積してきた知識みたいなものがあって初めて喋れる。その引き出しをガッと開けて、そこから掴んで喋るっていうことができる人っていうのはそんなに多くはない。テレビ記者として大事なスキルだと思います」と須賀川の強みを語る。さらに取材で何度も須賀川に同行しているカメラマンの渡辺琢也は「須賀川さんとか、色々な日本の記者が現場に行ってレポートすることが大切なんだと思います。現場に日本人がいることに意味がある」と、須賀川だけではなく、日本人特派員が現場に入りレポートすることの重要性を強調している。
我々が知っているのは、記者として取材現場からニュースを届ける須賀川の姿。では取材の現場を離れた“平時”の須賀川は、拠点のロンドンでどんな生活を送っているのかと興味を持つ人も多いだろう。本作では、ガザ、ウクライナ、アフガニスタンで取材する須賀川の映像に加え、ロンドンでの須賀川の姿を追った、映画だからこその映像がふんだんに盛り込まれている。ロンドンでの仕事中も真剣なまなざしで取材地のリサーチや事前準備を入念に行う一方で、仲間や行きつけの屋台のスタッフたちと笑顔でコミュニケーションをとる須賀川の姿も印象的だ。そんな彼をみていると、「何故彼は戦地へ向かうのか」という疑問が誰しも浮かぶだろう。彼がどんな想いを抱え、戦地に足を運ぶのか。須賀川本人が語る想いを、是非劇場で確かめてほしい。

『戦場記者』スペシャルインタビュー映像

さらに、公開を記念すると共に、須賀川監督の緊急帰国決まり、須賀川監督、ゲストを迎えての生配信スペシャル特番が決定!!ゲストに、2011年に、須賀川が本年度受賞したボーン・上田記念国際記者賞を受賞している峯村健司氏、そしてウクライナ出身で政治評論家、外交評論家として活躍するナザレンコ・アンドリー氏を迎え、『戦場記者』にまつわる話から、ウクライナ戦争をはじめとする世界情勢、進化するジャーナリズムなど語って頂くのはもちろんのこと、視聴者からの質問にもお答えいただき、多岐にわたる内容で深堀りします。ここでしか聞けないマル秘トークを聞けるかも⁉この番組を見れば『戦場記者』をより楽しめること間違いなし!

【映画『戦場記者』スペシャル特番 開催概要】
配信日時:12月17日(土)21:00~22:30予定(生配信)
配信サイト:「共感シアター」
※オンラインで出演者が集合トークしている模様をお届けします
ゲスト:須賀川拓監督
    峯村健司(ジャーナリスト・青山学院大学客員教授)
ナザレンコ・アンドリー(政治評論家)
聞き手:奥浜レイラ

12月16日(金) 角川シネマ有楽町ほか全国順次公開

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作品紹介

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