知られざるメキシコの誘拐ビジネスの闇に迫り、我が子の奪還を誓った母親の、想像を絶する愛と執念の物語『母の聖戦』より、緊張感みなぎる予告編が到着した。
現代のヨーロッパを代表する名匠のダルデンヌ兄弟、『4ヶ月、3週と2日』でカンヌ映画祭パルムドールに輝いたクリスティアン・ムンジウ、『或る終焉』で知られるメキシコの俊英ミシェル・フランコがプロデューサーとして参加し、テオドラ・アナ・ミハイ監督の劇映画デビューとなった本作。犯罪組織に誘拐された娘を奪還するため、命がけの闘争に身を投じた女性の実話をベースに、ごく平凡なシングルマザーの主人公がたどる想像を絶する運命を映し出す。
ある日突然、娘を誘拐された主人公シエロは、容赦なく身代金をむしり取られ、たちまち孤立無援の極限状況に。誰にも頼れないことを悟ったシエロは、危険を顧みず犯罪組織への監視、追跡を行い、軍をも巻き込んで娘の捜索を繰り広げていくー。

解禁された予告編映像では、娘が自分の口紅を母に塗るという、愛ある家庭のほほえましい日常のシーンから始まる。しかし、ある日突然、愛する娘を誘拐したと名乗る若者が現れ金品を要求され、それまでの平和な日常が一瞬にして終わりを告げる。藁をもつかむ思いで犯人の要求にこたえるシングルマザーのシエロであったが、娘は帰ってこず騙されたことを知る。
■『母の聖戦』予告編
メキシコでは年間10万人以上が行方不明となっており、巨大な誘拐ビジネスが蔓延している。皆泣き寝入りを余儀なくされており、警察や友人、別れた夫など周囲の人々に相談するが「捜しても無駄だ」と相手にされず、誰も助けてくれない。しかし、「私が何としても娘を取り戻す」と、たった一人で巨大な犯罪組織に挑んでいく。激高した母は、修羅と化すがごとく、凄まじい執念で犯人を見つけ出し、娘を取り戻そうと命がけで闇の世界に足を踏み入れていく―。果たして、無事に見つけることは出来るのか?決して娘を諦めない、母親の娘を想う気持ちに胸が打たれる映像となっている。
1/20(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー