『ラーゲリより愛を込めて』第35回 東京国際映画祭の開幕を熱く盛り上げ、世界初上映に歓喜!ワールド・プレミア舞台挨拶に二宮和也・瀬々敬久監督が登場!

(C)2022『ラーゲリより愛を込めて』製作委員会 (C)1989清水香子
10月25日(火)

10月24日(月)に開催を迎えた『第35回 東京国際映画祭』に『ラーゲリより愛を込めて』がオープニング作品に選出。12月9日(金)の公開日に先んじて世界最速で上映が行われることを記念し、ワールド・プレミア舞台挨拶に二宮和也・瀬々敬久監督が登壇し、喜びを語った。

第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留された。あまりにも残酷な日々に誰もが絶望する状況下においても、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった人物。それが山本幡男<やまもと はたお>である。劣悪な環境で一筋の希望の光であった山本幡男の壮絶な半生を二宮和也が演じ、この冬ついに映画化される。


世界の映画人をはじめ、各界から豪華なゲストが集う映画祭のオープニングイベントでは、日比谷エリアでは初めて行われたレッドカーペットに登場。華々しい雰囲気の中、二宮と瀬々監督が世界のメディアと一般のお客様が集結する中を堂々と練り歩き、映画際の開催を祝うと共に、世界に向けて本作をアピールした。

さらに、その後は宝塚劇場にて行われたオープニングへも参加。大勢のゲストを前に二宮は「この作品は皆さんに満足して頂けると自負しています」と語り、自信を覗かせた。


そして、場所を有楽町・丸の内ピカデリースクリーン2に移し、ワールド・プレミアに先立ち行われた舞台挨拶に登壇。レッドカーペットを歩いた感想や、映画際オープニング作品に選出された世界最速での上映が行われることについて、二宮は「大変光栄です。監督と2人だけで160メートルのカーペットを贅沢に歩かせて頂きました!笑」、瀬々監督も「コロナ禍で大変な中での開催となりましたが、このようなイベントを通してより世界に方々との交流の場として発展していければいいなと思います。」と和やかに雰囲気で始まる。また、本作の撮影時のエピソードや共演者についてもと語り、ここでしか聞けないプレミアムな舞台挨拶となった。


◆第35回 東京国際映画祭 舞台挨拶コメント
★レッドカーペットにもご登場頂きましたが、いかがでしたか?
二宮:最後に歩かせて頂いたんですが、何度見ても隣には瀬々さんしかいなくて…。(笑)瀬々さんと2人で贅沢に160メートルを歩かせて頂きました。ありがとうございます。3年ぶりにイベントができて、見てる方や取材をしてくださる方々がいて、少しエンタメが戻って来れたのかなと思って熱くなるモノがありました。

瀬々:まだコロナ禍の中ですが、これからも工夫してこういった映画際が世界の交流の場としてやっていけたらなと改めて感じました。

★本日がワールド・プレミアということで世界最速での本編上映となります。映画の祭典での上映ということで世界各国から注目される作品となりました。今、どのような心境ですか?
二宮:すごい作品に出ちゃったなと思っています。僕は都度、戦争(映画)に呼ばれることがありますが、今回は戦争がもたらした後遺症の話だと思っているので、戦争によってこれだけのことが起こるんだということが少しでも伝われば嬉しいなと思います。色々なことを考えながら、想いながら作ったので、それをオープニング作品に選んでもらったことは光栄だなと思います。

瀬々:今でもウクライナでは実際に戦争が起きていて、日本でもコロナや貧困や様々な問題を抱えています。山本さんは「希望を捨てるな」と言って生きた人ですが、その生き方が今の僕たちの生活にヒントを与えてくれたり、何か感じてもらえたらいいなと思って作りました。

★収容所/ラーゲリの過酷な環境の中でも、「必ず帰国(ダモイ)の日がやってくる」と強い信念をもって生きた実在の人物である山本幡男さんを演じてみていかがでしたか?
二宮:この映画にすごく縁を感じていて。山本さんと出会って、撮影を通して色々なものを教えて頂いた気になっています。これから皆さんがご覧になってどういった感情を抱くのか、人によっては「まぶしすぎる人」もいるかもしれないし、「言葉が刺さる人」もいるかもしれない、「暖かくじわっとする人」もいるかもしれない。過酷な環境で人間として生き抜いた一人という部分を見て頂きたい。

瀬々:二宮くんが山本さんを「決して偉人やヒーローみたいには表現したくない」と言っていた。「普通の人間として生きていたと伝えたい」という考え方を聞いて、それがまさに山本幡男さんっぽいなと思いました。

★共演者のみなさんの印象はいかがでしたか?
二宮:モジミや女性は「(戦争にいった人間の帰りを)待つ」という戦争の後遺症。待つことを選んだ女性たちの母性にも近いような感覚を北川さんが上手に表現していました。松坂さんは属性が近いタイプだったので、中々共演できないだろうなと思っていたので、こういった特殊な環境の作品だったら2人いても違和感はなく共演できるんだと気づきました。

★撮影環境は過酷でしたか?
二宮:すごく過酷でした。ね?

瀬々:過酷でしたね。大雪の警報が出た時があって、スタッフだけではなく桐谷くんや中島くんなどキャストも含めてみんなで雪かきをしたんですが、1人だけやっていない人がいて…

二宮:信じられないですね!ぶん殴ってやりたいですね!誰ですか?

瀬々:あなたでしょ!!笑

二宮:私でした。私は扉の影に隠れてました。笑 本当にみんな手伝ってチーム感が出来上がっていましたね。

瀬々:苛烈な自然で撮影するのは本当に大変でした。

二宮:雪でセットが潰れないように見張っている部隊ができたりもしました。

★最後にメッセージ
瀬々:皆さんが世界で最初にこの作品を観て頂き、きっと気に入って頂けると思います。是非劇場でも観てください。東京国際映画祭も開幕しましたので、是非気になる作品を見つけてご覧になってください。

二宮:戦争がもたらした後遺症はよほど強いものなのだろうなと感じました。重たくするつもりはないけれど、なんでこういったことが起こってはいけないのかということを感じてもらいつつ、それを乗り越えた先に希望・愛・友情だったりがちゃんと見えてくると思うので、心があったかくなると思いますので、観て頂ければと思います。

12月9日(金)全国東宝系にて公開

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作品紹介

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