清野菜名、松坂桃李がW主演を務める『耳をすませば』より、イタリアでチェロ奏者として日々鍛錬に励む聖司の姿を捉えた場面写真が到着した。
1989年に少女まんが雑誌『りぼん』で連載された不朽の名作『耳をすませば』 。読書が大好きな中学生の女の子・月島雫が、夢に向かって生きる男の子・天沢聖司に想いを寄せていく健気な姿が共感を呼び、1995年にはアニメーション映画が公開され、大ヒットを記録した。今回の実写映画では、漫画・アニメ映画で描かれた中学生時代の物語はもちろん、完全オリジナルストーリーの10年後の物語が加わった。

今回解禁されたのは、松坂桃李演じる大人になった天沢聖司がチェロを演奏している場面写真の数々。中学生時代に出会った月島雫と、離れ離れになってもお互いに夢を追いかけ、必ずまた会おうと約束した聖司。その後イタリアに渡って10年、変わらずチェロ奏者として夢に向かってひたむきに励む姿が収められている。イタリアでカルテットを組み、まっすぐかつ真剣にチェロと向き合う眼差しと、理想の演奏を追い求めるあまり音楽を楽しむ気持ちを忘れてしまった聖司の苦悩を覗かせる表情が印象的だ。

チェロの演奏が作品の”肝”でもあると感じていた松坂は、「重要なところを担っているので、必死にやらせていただきました」と撮影を振り返る。聖司を演じる上では「10年後の姿になっても、情熱があるがゆえの行き詰まり、まっすぐさみたいなものは残しておこうと思いました。そこが聖司らしさというか、雫に対しての想い、誠実さにも繋がると思うので」と、撮影前から役に情熱を注ぎ続けたと語る。

大人になってもひたむきに夢を追いかけ続ける、聖司らしさ満載の佇まい。決して順風満帆ではなく、もどかしさを感じながら日々を過ごす聖司がどのような物語を紡ぐのか、物語の展開からも目が離せない。
10.14 ROADSHOW