8月27日(土)~9月23日(金)に池袋シネマ・ロサにて4週間レイトショー公開される『とおいらいめい』より、本作で長編映画初主演の吹越ともみのオフィシャルインタビューが届いた。
世紀末(1999年)と彗星の衝突により人類の滅亡が数ヶ月後に迫った現在(2020年)の二つの「世界の終わり」を舞台に、ばらばらだった三姉妹がゆっくりと家族になっていく姿を描く本作。東京で半年以上のロングランヒットとなった『ベイビーわるきゅーれ』で初主演し、ドラマ「生き残った6人によると」にレギュラー出演中の髙石あかり、ドラマ「半沢直樹」の吹越ともみ、日仏合作『MINORI』でフランスで話題になった田中美晴がトリプル主演を務める。本作で吹越は、彗星の衝突による人類の滅亡を前にシェルターの個室の設計を担当し、暴力によるシェルター強奪の危険と隣り合わせの日々を送る長女・絢音役を演じる。

吹越さんご自身はご兄弟はいますか?演じた長女・絢音にどのように臨みましたか?
弟がいるので、私も長女に当たります。絢音は私と全然遠くなくて、いわゆる長女にもたれるイメージと私が日々感じてきたこととかを総合的に二人との距離感とかを出せたらいいなと思って臨みました。
全部自分で抱え込み、妹にも弱みを見せない役を演じるにあたり、工夫した部分はありますか?
私も実際長女なので、長女として感じてきたことを割とそのまま出しました。花音への距離感と音との距離感が違うので、例えば音を演じるあかりちゃん自身のSNSをフォローしないだとかは工夫しました。あとは本当に空気感で作っていきました。

三女・音役の髙石あかりさんと、次女・花音役の田中美晴さんとご一緒していかがでしたか?
私は2人が本当に可愛くて幸せでした。そもそも「3姉妹」っていうワードにときめいてオーディションに応募しています。女の子って、揃えば揃うほど魅力が増すと感じていて、3人のシーンは、その場にいれるだけでうれしかったです。
一番難しかったシーンはどこですか?
花音と喧嘩するシーンです。私自身が、私生活で怒りはするんですけれど、声を荒げることがないので、ああやってちゃんと向き合って言い合ってというのがすごく難しかったです。台本には最初の1〜2文しかなかったので、ほぼアドリブで、音ちゃんが降りてくるまで喧嘩で繋がなくてはいけないという撮影でした。
監督のこだわりを感じたことはありますか?
間をすごく大切にされる監督だったので、ゆっくりちゃんと感じながら演じました。


完成した映画をご覧になった感想はいかがでしたか?
大橋監督っぽいと言いますか、あったかい中にも絶望があって、静かなんだけど燃えているというか、そのような情熱を感じました。
本作の見どころはどこだと思いますか?
3姉妹と、それを取り巻く人たちのキャラクターも面白かったり、本当に様々で、観てくださる方にも自分だったらどの立ち位置かなとか、3姉妹だったら私はこのタイプかなだとか、そういう見方をしてもらっても楽しいかなと思います。
読者にメッセージをお願いします。
あかりちゃんと美晴ちゃんがかわいいのはもちろんなんですけれど、世界の終わりというテーマでありながらも、日常が大切だということを私もこの映画で学ばせていただきました。映画が進むにつれ、静かな絶望が迫ってくるんですけれど、そのギャップといいますか高低差をぜひ映画館で楽しんでいただければと思います。

8/27(土)~9/23(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開