ウクライナ情勢のバックグラウンドが見えてくる、貴重なドキュメンタリー『ウクライナから平和を叫ぶ~Peace to You All~』予告編&追加場面写真、推薦コメントが到着!

(C) All4films, s.r.o, Punkchart films, s.r.o., RTVS Rozhlas a televízia Slovenska
7月21日(木)

8月6日(土)より全国順次公開される『ウクライナから平和を叫ぶ~Peace to You All~』より予告編、追加場面写真、劇場パンフレットにも寄稿する神戸学院大学教授・ウクライナ研究会会長の岡部芳彦氏のコメントが届いた。

ロシアとヨーロッパに挟まれるその立地から、親ロシア派と親欧米派に分かれて対立してきたウクライナ。そんなウクライナの欧州連合やNATO加盟を警戒し、ロシアのプーチン大統領は圧力をかけてきた。ことの発端は 2013年9月当時のヤヌコーヴィチ大統領が欧州連合との連合契約に署名しなかったことに遡る。これを受け、親欧米派の野党や大統領の汚職を批判する市民による大規模な反政府デモが勃発。翌年、ヤヌコーヴィチ大統領は国外へ逃走し、ロシアによりクリミア半島が併合される。さらにルハーンシク州とドネツク州では、親ロシア分離派が分離共和国を宣言。両共和国を反政府武装勢力とみなしたウクライナとの紛争状態に陥った。その渦中にいた国民に何が起きたのか。この状況をどう捉えてきたのか。生活はどう変わったのか。


2010年より旧ソ連の国々を取材してきたスロバキア人写真家ユライ・ムラヴェツ Jr.が2015年にウクライナ入りし、ドネツク側とウクライナ側の両方の生の声を記録。ドネツク側では、戦場に参加した鉱夫と参加しなかった鉱夫、ウクライナ兵にスパイと間違えられ拘束された人、「プーチンに助けてほしい」と言う女性、ウクライナ側では、大佐、手榴弾で手足を失った退役軍人、老女、子供、ホームレスなど幅広い人の証言を網羅。当時の記憶を辿ることで、ウクライナで起こっている紛争の本質が見えてくる、今見るべき貴重なドキュメンタリーだ。

『ウクライナから平和を叫ぶ~Peace to You All~』予告編

<岡部芳彦(神戸学院大学教授・ウクライナ研究会会長) 推薦コメント>
ドンバス出身のウクライナ軍兵士はなぜ戦争が始まったかと思うかと問われ、「みんな学校で勉強しなかった。歴史を知らないんです。ちゃんと勉強すればこんなことにはならない」と言ってのけた。これはウクライナの人々だけに向けられたメッセージではない。我々の中でも、自国の歴史を正確に理解していると胸を張って言える日本人はどれだけいるだろうか。
この作品に出演したさまざまな人々が立場は違えど言いたいことはきっとただ一つ、「ウクライナから平和を叫ぶ」、そうあってほしいと心から願ってやまない。


8月6日(土)より渋谷ユーロスペースにて緊急ロードショー

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作品紹介

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