伝説のジャズシンガー、ビリー・ホリデイとFBIの対決を描いた映画『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』より、衣装イラストと場面写真を組み合わせた特別画像が公開された。
本作で特筆すべきポイントのひとつでもあるビリー・ホリデイの人生を写し取ったようなエレガントでソリッドな衣装の数々はなんと、プラダとのコラボレーションによって誕生した。監督のリー・ダニエルズは、当時のビリーの衣装そのままのレプリカではなく彼女の美意識の真髄を捉えたいと考え、個人的な付き合いのあったプラダのヘッド・デザイナーであるミウッチャ・プラダに依頼し、プラダとのコラボレーションを実現させた。本作で衣装デザインを担当したのは『セックス・アンド・ザ・シティ』などで衣装デザイナーアシスタントを務め、リー・ダニエルズが製作したTVシリーズ「Empire 成功の代償」(15~19)では、エミー賞に4度もノミネートされたパオロ・ニードゥ。パオロは「私はプラダのアーカイブとホリデイの衣装を徹底的に調べ、デザインの説明書をまとめていった。最初は正確な再現にすべきだと考えていたが、『伝記ではなく芸術を作る』というテーマに決めたので、ヴィンテージ・ドレスやビリーが来ていた服そのままの表現にならないように、現代的にしてもらった」とこだわりの衣装デザインについて振り返る。
劇中で最初に登場するビリーが身に纏っている美しい衣装もプラダのドレスだ。

他にもシックなブラックのプランジングネックドレスやバタフライスリーブにフレアのパンツスタイル、華やかなイエローやパープルのドレス、オープンカラーシャツにパンツのカジュアルなスタイルなど、劇中では合計55着ものビリーの衣装が登場している。






プラダとの完璧なコラボレーションによって誕生した、現代的な視点と1940~50年代のスタイルを融合させた衣装にも、是非ご注目いただきたい。
2022年2月11日(金)新宿ピカデリー他全国公開