フランス・イタリア合作アニメーション映画『シチリアを征服したクマ王国の物語』より、日本語吹き替え版で2役を演じた柄本佑の日本語吹き替えシーンが解禁された。
冒頭、大公率いる人間軍との戦いにひと段落ついたものの、クマの王レオンスの顔は晴れない。未だ行方不明の息子・トニオの所在が知れないからだ。夜、ひとり群れから離れたレオンス王の元に魔術師が現れる。彼は自分を「クマの友達」だと名乗る。彼は「あなたの目の前にいるのが、海・空・風に命令できる魔術師です」と話し、レオンスは信用して自分がクマの王のレオンスだと名乗る。「魔術師がいれば大王になれます」と聞こえのいい⾔葉を語る魔術師だったが、彼から返ってきた⾔葉は「君の魔法を使えば行方不明者を探せるのか?」。意表をつかれた魔術師だったが、「簡単ですって!そんなの朝飯前」と自信満々に語るが、彼が探しているのが息子のトニオだと知り、「子グマを見つけるために魔法を⼀回使うことはできませんってば」と突き放す。「できる」「できません」とふたりが押し問答を繰り広げるうちに夜はふけていくのだった。
アニメーションのアフレコは⼆度目という柄本。決まった時間の中に膨大なセリフを詰め込んでいく、実写演技とはまた違うことが要求されるアフレコでも、持ち前の深い洞察⼒で善と悪が同居する“人間”を、アップテンポで表現し、クマと人間、アイデンティティや信念の違うものたちが共生することの難しさや大切さを描いた本作のテーマに奥深さを与えている。
■『シチリアを征服したクマ王国の物語』日本語吹替版【柄本佑 編】本編映像解禁
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