山田洋次、吉永小百合ほか、各界絶賛!川村元気「百花」が菅田将暉、原田美枝子ダブル主演で映画化!

(C)2022「百花」製作委員会 
12月2日(木)

映画プロデューサー・脚本家として『告白』『悪人』『モテキ』『君の名は。』『竜とそばかすの姫』『映画ドラえもん のび太の宝島』など多数の映画を製作してきた川村元気。映画製作の一方で、世界21カ国で出版され累計200万部を超えた小説「世界から猫が消えたなら」をはじめとして、「億男」「四月になれば彼女は」、本年11月に発表された「神曲」などの話題作を小説家として生み出してきた。そんな川村が2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」(文春文庫刊)。《ふたりで生きてきた親子の、愛と記憶と、忘れられない事件を巡る物語》は川村自身の体験から生まれた小説だ。発表後、映画監督・⼭⽥洋次、女優・吉永⼩百合をはじめ、各界からの絶賛を受け、発行部数18万部を突破している本作の映画化が決定!劇中ビジュアルと、本編映像を散りばめた“超特報映像が到着した。


監督・脚本を手掛けるのは、原作者である川村元気自身!監督としては2018年カンヌ国際映画祭短編コンペティション部⾨に出品された『どちらを(英題:Duality)』などを手掛けてきましたが、今作で初の長編監督デビューとなる。記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を演じるのは、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめとし、数々の映画賞に輝いてきた若手屈指の演技派俳優・菅田将暉。レコード会社に勤務し、社内結婚をしてまもなく子供が生まれようとしている日常から一変。記憶を失っていく母を目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うことなる息子を、繊細かつ力強く演じる。

すべてを忘れていくなか、様々な時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を演じるのは、黒澤明、増村保造、深作欣⼆など数々の名匠の作品に多数出演し、映画賞を総なめにしてきた⽇本を代表する女優・原田美枝子。女手一つで育ててきた息子と、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまった百合子。記憶を失っていくなか、思い出の奥底にある「秘密」に手を伸ばそうとする母の姿を、圧倒的な存在感と確かな演技力でみせる。

ビジュアルには、夕暮れ時の諏訪湖を背に、微笑む母・百合子(原田美枝子)と見つめる息子・泉(菅田将暉)の姿が写し出されている。そして40秒の“超特報映像”は、「また、母が遠くへ行ってしまいそうな気がした―。」という菅田将暉のナレーションから始まる。花火を見つめる2人、幼少のころの記憶、お互いを探し駆け出す姿、そして随所に映し出される“花”…。現在と過去の記憶が入り混じった映像から、記憶を失っていく母の行く末を予感させる、切なくも美しい映像となっている。

『百花』超特報映像

【菅田将暉コメント】
川村元気さんとはこれまで色んな現場でお会いし、何本もお世話になっているのですが、世界中を飛び回り常に新しいものを探し続けるその姿勢に、どこか超人めいた華やかさを感じていました。しかし今回ご自身で書き、監督する「百花」を初めて読んだ時にびっくりしました。こんなにも小さな、小さな小さな物語。誰もが通る、親子の、家族の、褪せていく記憶の世界。どうしようもない人間の性が溢れていて、原作小説を読みながら気づいたら泣いてました。今、川村元気さん本人の手で残すべき作品だと思いました。自分の曖昧な記憶と向き合い、忘れていく人間を自覚し、足掻いていこうと思いました。そして、一生忘れられないテイクが生まれました。原田さんとふたり、ボロボロになりました。ふと思い出してはニヤニヤしています。公開が楽しみです。皆さまの記憶にこびりつき、明日がより豊かになる事を願っています。

【原田美枝子コメント】
私自身、母の記憶にまつわるドキュメンタリー映画をつくっていたので、この本をすごく面白く読ませていただきました。当たり前だったことが次の瞬間分からなくなる、記憶を失っていく様をリアルにみせていくのは、非常に難しく大変でした。また現在の自分と20歳以上若い過去の自分の両方を演じたりと、いろいろなチャレンジがあり、冒険をさせてもらった現場です。
菅田さんは個性の強い方という印象だったんですけど、話し始めたらすごく素直で頼れる方で、たくさん支えてもらいました。川村監督は俳優のことをちゃんと見てくださる方で、信頼して身を任せることができました。
なかなかOKが出なかったシーンのロケで、ふと空を見た時、黒澤(明)さんや溝口(健二)さん、私の恩師である増村(保造)さんたちが並んで見守ってくれているような、不思議な感覚を味わいました。
みんなで魂を込めて作った作品です。楽しみに待っていてください!

2022年9月9日(金)公開

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作品紹介

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