「状況が許せば、必ず“本当の満席”に!」ムロツヨシ初主演『マイ・ダディ』初日舞台挨拶オフィシャルレポートが到着!

(C)2021「マイ・ダディ」製作委員会
9月24日(金)

<TSUTAYA CREATORS’PROGRAM FILM 2016 準グランプリ受賞作品>『マイ・ダディ』の公開を記念して、初日舞台挨拶が開催され、主演のムロツヨシ、妻役の奈緒、娘役の中田乃愛、永野宗典、金井純一監督が登壇した。

冒頭の挨拶でムロは笑顔を浮かべながら、「上映後なのでみなさん、作品の世界観に入っているところ申し訳ないのですが、マスコミの取材が入っている(舞台挨拶)なので、今から、ムロ、ふざけます!」宣言。奈緒は「今日、ムロさんたちはいくつか舞台挨拶をされた後ですが、私はここからの参加となります。作品の素晴らしさを伝えられるようにがんばります」とニッコリ。中田は「映画をご覧になってくださり、本当にありがとうございます。1人でも多くの方に作品をアピールしたいと思います」と微笑みながらも気合十分の様子。永野が「早速ですが『マイ・ダディ2』を待っています」と早くも、続編を期待していることを明かし、「本作でやり残したことを、ぜひ、リベンジさせていただきたいと思います。今回以上に気合を入れて役作りをするつもりです」とコメントしたところで、ムロが「この人は何を言っているのでしょうか? よくわからない挨拶で始まっていますが、大丈夫ですか?」とMCに確認し、舞台挨拶開始早々笑いを誘う場面も。金井監督は前の舞台挨拶で栄養ドリンクを飲んだことを明かし「気合を入れて(舞台挨拶)頑張ります!」と意気込みを見せた。


映画公開100日前から、作品にまつわる話をTwitterでつぶやいてきた金井監督は「公開初日の前日、昨日のつぶやきは最後の5行の頭文字がムロツヨシになるようにしてみました。でも、残念ながら誰もそれに気づいてくれなかったようで」と寂しそうな様子。「凝りすぎたラブレターを出したのにフラれてしまった、そんな気分です」とうつむきつつも、「今日から100日後が1月1日なので、ぜひ、主演のムロさんには年末の某歌合戦にゲスト出演していただき、そこでも映画を宣伝していただくといういい流れにしたい。それくらい長く上映してほしいと思っています」としっかりアピール。このコメントにムロも「まだ(某歌合戦からは)オファーは来ていませんが、出たらしっかりアピールします」と答えていた。

初主演映画についてムロは「金井監督の夢から生まれた物語です。企画をし、映画を撮影し、公開された今日までが99。そして、無事公開された映画をお客様が観て、感想が生まれて100になる。ここで100点の映画になるんです。そのことをとてもうれしく思うと同時に悔しい気持ちもあります」と語りながら、一席空き状態の客席を見渡す。「僕は、“満席”が好きな男です。この状況下ではこれが満席と頭では理解していますが、やっぱり本当の満席ではないのが残念です」と強調。「いつか、この状況が落ち着いて、いろいろな宣言が解除され元の状態に戻ったら、どんな手を使ってでも、本当の満席の景色をここにいるキャストみんなに見せてあげたいです」とし、「どんな手を使っても、たとえお金を払ってでも!」とコメントしたところで、「ん?俺、お金払うの?」とおどけつつ、「それでもいいと思えるくらい本当の満席にしたいです。それを実現するために、この映画をロングランにすべく、これからも宣伝活動をしていきます」と宣言。「悔しさはありますが、今日、この状況下で映画を観に来てくださったみなさまには改めて感謝します。ここはアツくいかないと!と思っていたので、かなりアツく語らせていただきました」と説明する場面もあった。

初の母親役について奈緒は「ずっとやりたかったし、憧れでした。母親役を家族がテーマの映画でやらせていただくことは、緊張もしたけれど、責任を全うしないといけないという気持ちでいっぱいでした」と振り返る。撮影前にムロから「(中田)乃愛ちゃんのこと、きっと奈緒ちゃんも好きになると思う、と聞いていました。その言葉通り、3人で会ったとき一瞬で乃愛ちゃん、の虜になりました。そこからはムロさんと2人でずっと(娘に)デレデレでした」とし、「乃愛ちゃん、そして子役の子、“ひかり”を演じた2人に引っ張ってもらって映画の中で母親役として立つことができました」と感謝を述べていた。

ムロは赤ちゃんが生まれたシーンの撮影を振り返り、「撮影中、すごく印象に残ったシーンでした。自然と奈緒ちゃんとおでことおでこを合わせて心の距離が縮める、そういう演技ができたことがうれしかったです。初日までこの気持ちは言わずにおこうと思っていました。今日、やっと言えてよかったです。ポスターにもなっている素敵なシーンです」と奈緒との夫婦役に大満足の様子だった。中田は「試写を観た家族に感想を言ってもらえたのがうれしかった」とニッコリ。ムロが「久しぶりに会ったら、髪がのびていてよかったよ。17歳の女の子が髪を剃るなんてね」としみじみ語る中、中田は「特にそこは……」とサラリ。劇中さながらの父娘のやりとりに会場からは笑い声も。ムロが「まだ、思春期なのかな?」と戸惑いの様子で尋ねる場面もあった。

ムロとの共演について奈緒は「イメージ通り、やさしくておもしろい方でした。本当に会いたかった方なので、初日は少し緊張しすぎて無愛想だったかも」と反省しつつ「柔らかい空気を作ってくれる素敵な方。すぐに打ち解けられたのはムロさんのおかげです」と感謝の言葉を述べた。ムロがまだ奈緒を知らなかった頃、撮影スタジオですれ違ったときに、同じ撮影組でもないムロから「おつかれさまです」と挨拶されたこと、奈緒がまだ福岡に住んでいた頃に、「muro式.」の千秋楽を見に行っていたこと、その際に客席バックで撮影した写真に奈緒が映り込んでいたことなど、縁を感じずにはいられないエピソードもバンバン飛び出していた。

ここで、“家族のつながり“を描いた本作にちなみ、「マイ・ダディ」を作ろう!と題して、映画のタイトルパネルを全員で作成することに。永野が「マ」、中田は「イ」と「・」、ムロが「ダ」、奈緒が「デ」、金井監督が「ィ」の作成を担当し、できあがったパネルを手にフォトセッションを行った。

最後の挨拶で金井監督は「すごく楽しい時間を過ごせました。今日からがスタートです。この映画を全国に広めていただけたらうれしいです。ムロさん、そしてみなさんと走り続けたいと思います」と力強く語る。永野は出身地・宮崎県での上映館がないことに触れ、「この映画を観た人生と観ない人生では生き方が大きく違ってくると思います。作品からのメッセージを受け取るためにも、宮崎県の上映をお願いいたします!」と懇願。中田は「1人でも多くの人にこの作品が届いてくれたら、それだけでとてもうれしいです」と笑顔を浮かべ、奈緒は「これからもっともっといろんなところに届くといいなと思っています。みなさんの力を貸してください」と呼びかけた。

ムロは「この状況下での公開をネガティブに考えず、何かしらプラスにしようと思っています。実現するのが、明日になるのか、1ヶ月後になるのか、1年後になるのか、10年後になるのかわからないけれど、状況が許せば、必ず“本当の満席”にしたいと思っています。それが実現する日が来るまで、いろいろな作品で頑張り続けます。そして、“ムロは満席好きなんだよな。あいつの作品なら観に行ってもいいかな”と思っていただけるように、これからも頑張っていきます。このような状況下ですが、みなさん、どうか毎日笑って過ごしてください。そして、この作品がロングランになるよう、クチコミで広げてください。ほめてください、けなしてください、みなさまの一言が誰かの“観てみようかな”に繋がります。誰かに繋げてください!」と締めくくり、イベントは幕を閉じた。

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