『歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト3・11をたずねて』10月公開決定!

(C)2021 Team漂流ポスト
7月26日(月)

東日本大震災から10年。岩手県陸前高田市で、返事のこない手紙を受け取り続ける「漂流ポスト」。
野村監督は、震災ボランティアを経験、大切な人を亡くし、悲しみを抱えた人々の〝心の拠り所〟として存在する「漂流ポスト」の活動に感銘を受け、2016年から取材を続け、映画化を決意。
山奥の「森の小舎」で、一人静かに手紙を受け取り続けるご主人の赤川勇治さん。そして被災地の人々の心は―― 。
初めての劇映画プロデュースゆえ、資金繰りや内容の折り合いが上手くいかず、監督する予定であった佐々部清氏と話し合い一度企画をストップ。しかし、これまでの取材内容を生かしドキュメンタリー映画として再出発。佐々部氏のサポートも受け、野村プロデューサーが初監督として再び企画をスタートした矢先、佐々部清氏が急逝―― 。

漂流ポストのテーマに寄り添い、その姿を追おうとしていた者が、一転「手紙を書く」立場の人間になったのです。
悲しみに暮れ、悩み抜いた結果、自分たちの今の姿を正直に描こうと決め、そして佐々部監督の盟友、俳優升毅氏が合流。
気鋭の撮影監督早坂伸氏も共同監督として参加、佐々部組俳優部の伊嵜充則、三浦貴大 比嘉愛未、中村優一らも出演、岩手、鹿児島、そして山口への旅路を瑞々しい映像美で映し出す。
「亡き人へ手紙を送る」ことの真の姿と、佐々部清が被災地で撮ろうとしていたもの。

◆出演:升毅/コメント
人は
生まれ・育ち・出会い・ハグクミ・愛しあい…そして別れる。

生まれきたものは多くの人や物、出来事と出会い、別れとも出会う。

絶望や苦しみからの解放、病気・災害など不慮の事故、突然死…
出会いに色々なカタチがあるように
別れのワケも様々。

「あるきはじめる言葉たち」の撮影では
大きな災害や、様々なカタチで大切な人を失った思いを
こころの言葉、文字にした言葉、無言の言葉…
たくさんの言葉の中で

別れの悲しみや苦しみ、絶望とどう向き合い、
寄り添い、これからを生きていくのか…

そんなことを目、耳、肌…五感を通して感じてきました。

出会いは選ぶことが出来るが、別れは選ぶことが出来ない。

様々な別れのコトバの旅を、映画館でご一緒しましょう。

◆監督・脚本・プロデューサー:野村展代/コメント
大切な人に想いを届けたい。
そんな気持ち受け止める「漂流ポスト 3.11」に出会い、今は書くことが少なくなった「手紙」というものに改めて魅力を感じました。作品を準備する中で自分自身が「大切な人との別れ」に遭遇し自らも漂流ポストに手紙を書く立場になりました。その真摯な思いを映像に残すべく、俳優の升毅さんと1年間旅をしてきました。師匠である、故・佐々部清監督に届けたい私なりの手紙とも言える映画です。

10月、渋谷ユーロスペース他全国ロードショー

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作品紹介

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