国境を超えすべての親の心に染み入る、今年最高に美しい親子の愛『旅立つ息子へ』3/26(金)日本公開決定!場面写真解禁!

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1月22日(金)

第73回カンヌ国際映画祭やバンクーバーなど世界中の映画祭に正式出品され観客を感動で包んだニル・ベルグマン監督最新作『Here We Are(英題)』を『旅立つ息子へ』の邦題とし、3月26日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開することが決定した。

今回解禁された場面写真は、息子を愛おしそうに見つめる父親・アハロン(シャイ・アヴィヴィ)の姿や、自転車から降り、仲良く足並みを揃えて歩いているシーン、旅先の光景にきらきらと目を輝かせているウリ(ノアム・インベル)を捉えたカットや、シャトルバスで移動している場面、そして切なくも愛おしげな表情のアハロンの姿が切り取られている。

本作のメガホンを撮ったのは、イスラエルを代表する巨匠ニル・ベルグマン。母国イスラエルを舞台に、繊細に揺れ動く家族の姿を描き続けてきた。父親を失った家族の再生を描いた『ブロークン・ウィング』(02)で長編デビューし、第 15 回東京国際映画祭でグランプリを受賞。続く 2 作目の『僕の心の奥の文法』(10)では、大人になることを拒んだ少年の姿を通し、戦争が迫るイスラエル国家や大人への抵抗をユーモアを交えて描き、同映画祭でグランプリを受賞し、東京国際映画祭史上初にして唯一の二度のグランプリ受賞の快挙を果たした。本作では、国内で最も有名な映画評論家から、是枝裕和監督の作品と並べられ、イスラエル・アカデミー賞では監督賞はじめ 4 部門受賞するほど高い評価を得ている。
息子ウリ役を演じた気鋭の新人ノアム・インベルは、オーディションでこの役を勝ち取り、そのリアリティ溢れる天才的な演技は『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオの再来を彷彿させると世界中で評判に。まるで役作りとは思えないほど、自然な姿でその複雑なキャラクターを体現した。実際に、彼の父親は自閉症スペクトラム施設の職員で、小さい頃から施設の友達と一緒に育った経験が、キャラクターへの深い理解に繋がっている。父親役のシャイ・アヴィヴィは『喪が明ける日に』(16)などに出演のイスラエルで活躍するベテラン俳優で、息子への想いを全身で表現し、その溢れる愛は涙なしではみられない。さらに、この物語は脚本家ダナ・イディシスの父親と、自閉症スペクトラムの弟の特別な関係をモデルにつくりあげられた。弟のお気に入りでもある、親子の絆を描いたチャールズ・チャップリンの『キッド』(1921)へのオマージュも劇中では描かれている。

世界でいちばん愛する息子のために、キャリアも妻も捨てて、子育てに人生を捧げてきた元グラフィックデザイナーの父。金はなくても愛がある!と田舎に引っ込み、2人だけの世界を楽しんできた。ところがある日、彼らに突然の試練が訪れて…。自閉症スペクトラムを抱える息子を全力で守る父と、父の愛を受けとめて心優しい青年に成長した二十歳の息子。このふたりの結末に、「国境を超えてどの国の親でも共感できる作品」「本当に“染みる”という体験」と深い余韻を残し、早くも絶賛の声があがっている。

3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開

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作品紹介

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