『ファーストラヴ』新春レッドカーペットイベントに北川景子・中村倫也・芳根京子・窪塚洋介・堤幸彦監督が登場!

(C)2021『ファーストラヴ』製作委員会
1月13日(水)

「動機はそちらで見つけてください」 アナウンサー志望の女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まる島本理生の小説の実写映画化、『ファーストラヴ』の完成を記念して、1月12日(火)都内にて完成報告イベントが行われた。

集まった大勢の報道陣がソーシャルディスタンスをとりながら待つ会場で、きらびやかに輝くイルミネーションを背にした豪華なレッドカーペットに、北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、堤幸彦監督が登場。完成報告イベントという形で生配信され、全国で見守るファンにも笑顔で手を振りながら、作品の完成をかみしめる様に一人ひとりカーペットの歩を進めた。

舞台挨拶では、北川が撮影を振り返り「髪の毛を切ったことを、皆さんからすごく体当たりですね、と言っていただけるんですが、大切で思い入れのある役、そしてこの作品で切ることが出来て、むしろご縁をいただいたという気持ちです。堤組に入るのが夢だったので参加できただけで嬉しく、本物の公認心理師の方が見てもちゃんと勉強しているなと思っていただけるようにしたいと、勉強しました」と話し、役柄との共通点を聞かれた中村は「共通点は、顔、身長、髪質とか特に共通していたかな…有能な弁護士に…(笑)。弁護士としても、由紀との過去がある人物としても、言葉にしない言葉をたくさん持っている役かなと思っていたので、人と会話していても少し違うことを考えていたりとか、そういう彩りを意識していました」とコメント、芳根は「いま主題歌を聞いただけで締め付けられる想いで、それほど入り込ませてもらえたなと思う。楽しみに待っていただけたら嬉しいです」とシンガー・Uruが本作のために書き下ろした主題歌「ファーストラヴ」に乗せたレッドカーペットを思いながら話すと北川も「泣きそうになったよね、わかる」とそれぞれ胸がいっぱいの様子を見せた。

窪塚は12年ぶりのタッグとなった堤幸彦監督作品への参加で「12年ぶりの堤監督との再会で、お会いして『窪塚くん、何もしないでほしいんだ』と言われたときに、最後の仕事なんじゃないか、何も求められていないんだ、と自問自答をして(笑)。だけど実は、この役は戦地や地球の最果てに行っていたカメラマンで、その土地で出会った人々の笑顔と、日本で自分の隣にいる人々の笑顔を見た上で、さまざまな経験を経て、今はしがない写真館をやっている。つまり一周回って何もする必要がない役なんだ、と話していただいた。僕は『寺に行ってきます』と(笑)。何もしないことをできていたのか、そんなところも見ていただけたら」と会場を沸かせた。


登場人物の人間関係が複雑に絡み合う作品にあって、キャスト同士それぞれの共演シーンに話が及び、初共演となった北川と中村は同い年ということで、「同い年の役者さんとの共演があまり経験が無くて、勝手にクランクイン前からフランクでいっていいのかな、と緊張しないで会えました。見てきた作品も一緒で同級生って感じがすごくしました。」と話す北川に、中村も「話しててもあのときのあれが通じる感じ」と共感している様子で、さらに北川が「それこそ窪塚さんが(自分たちにとって)カリスマ、緊張するね、と話していた」と明かすと、窪塚が「直接言ってそういうの!無視されてるのかと思った(笑)」と突っ込む一幕も。
中村は北川について、「もっとツンケンしてるのかなと思っていたんです。でもフランクというかオープンなマインドを持ってる方で、とてもまじめでストイック、求められることに対する意識が高い方だからこそ。芳根さんもなんですけどそこがとても素敵で僕と真逆です。僕すぐさぼっちゃうんで。爪の垢を煎じて飲みたいです、あとで爪ください(笑)」と冗談めかして語る。

北川と芳根は、以前から連絡先を交換しており、コロナになる前はしょっちゅうご飯にもいっていた間柄ということで、芳根が「北川さんとのお芝居で段取りからボロボロ泣いてしまって、監督が1回でOKとおっしゃったので同じことを求められたらできるかわからない、と監督に言いに行ったんですけど、実際に北川さんを目の前にすると涙があふれる。心臓の音が自分でも聞こえてたんですが、マイクでも拾っていて編集でも聞こえていたらしいんです。北川さんとご一緒できたから、この作品を乗り越えられたと思っています」と感謝を伝えると、北川が「芳根京子さんという女優さんはすごいです。何回やっても涙がたくさん出るし、力加減もう少ししていいよと思うくらい、あざを作ったり冷やしたりしながらこの役に全力。もともとそうやって感情を爆発させる人だと思っていたので、彼女が爆発させることが出来れば絶対にいいシーンになると思い、私が受け止めようと思ってやっていた」と振り返ると、堤監督も「かくいう北川さんもすごかったんです、2人とも”涙の魔術師”でした」と絶賛。

中村は窪塚と兄弟役とあって、思い返して「オファーをいただいたときに、お兄さんの役が窪塚さんと聞いて、断ろうかなと思ったくらい恐れ多いというか」と話し始めたところで窪塚が「やっぱり嫌われてるんじゃないですか?(笑)」と鋭く切り込み会場を沸かせつつ、中村はさらに「お芝居をさせてもらって、いまも隣にいさせてもらって、自分の一ファンというフワフワした感じを出さないようにしてるんです。あんまり左が見れない…(笑)。とても光栄でした!」と語ると、一方の窪塚も「僕の撮影初日、中村くんと北川さんと一緒で、正直驚愕したというか、全部わかってやっている、眉毛のピクとかまばたきどこでやってるかも覚えているなこの人、というくらいすべてコントロールの中にある。ケツをたたかれるような、役者って面白いけど怖い、負けたくないな、と思ってしまった。でも堤さんから『何もするな』というお題が出ている(笑)。堤さんやこのお2人に委ねさせてもらった。言葉のセンスも顔も良くておもしろくて、そりゃ惚れるわと。でも(自分が演じた)我聞という役はそんなことをいう役じゃないので、いま僕は我聞を壊さないように必死です!」と返し、中村は「いま酔っぱらっちゃいました。ソワソワしますね、うれしはずかし。死ぬのかな」と照れ隠ししながらも互いの信頼関係をのぞかせた。

またこの日、イベントに来られなかった一般のお客さんから募集した質問に答えることになり、“「ファーストラヴ」というタイトルをどのように意識していましたか?”とSNSでも非常に憶測が飛び交い話題になっているテーマについて問われた一同。
北川は「演じた由紀にとってファーストラヴは何だったのかな、と常に考えながらだったんですが、これは迦葉のことだったんじゃないか、我聞さんだったのか、環菜が心を開いてくれたことなのか、いろいろ考えたんですがこれって答えが出ないまま。終わった後も、分からなくて良いと思ったり、こういうことかな、やっぱりわからない、と思う時もあって。ご覧になった方がどう思うのかも知りたいです」と回答。中村は「ご覧になった方にいろんなファーストラヴがあると思う。一言でいうのも難しいのでたとえを考えていたんですが、「苔玉」のお皿があって水を張って土が水を吸って苔が出てくる、そのお皿みたいなものかなと」と独特の例えで説明、芳根は「環菜にはずっと絡みついているもので、忘れることは無くて、撮影が終わった今も分からない、ということは”分からない”っていう答えでいいんだな、という新しい発見をもらった。経験したうえで分からないのもアリ、と思わされたくらいわからないんです」と述べ、窪塚は「僕も我聞も、世の中の大半の方もそうだと思うけど、家族や母から最初に受ける愛をファーストラヴとして受けられた人はとても幸せで、それは当たり前じゃなくて受け取れなかった人たちもたくさんいる。そういう人のためのファーストラヴになれるように生きていけることが素敵だと思う。人にやさしくする気持ちを少しでも循環させられたら良い世の中になるんじゃないかなと思いました」と力説、堤監督も「甘さと切なさ、喜びと苦しみは隣りあわせだと思う。対局の面を併せ持つものを、この映画のベースとして、入れ込んでいきました」とじっくりと語った。

まだまだ語りつくせないものの時間が迫り、堤監督が「島本先生の原作が非常に深い。自分が描けるのかとにかく最大の不安でしたが、ここに並ぶ素晴らしいキャストとスタッフが徹底的に準備してくれて解消してくれた。女性の持つ心の奥の闇を見つめて光を当て、あたたかいものを醸し出す、という作品はこれまで自分ではあまりなかったので、初めて取りかかる挑戦だった。編集はすごく悩み、何パターンも作っては皆さんの意見を聞いて作っては壊し、みんなで作り上げた。厳しい時代ではありますが、この作品の中に流れる、辛いことの先にあるあたたかいものに必ず共感できる点がある。こういう時代だからこそ観ていただきたい作品です」と話すと、最後に北川も「脚本を読んだときに、人にはみんな大なり小なり悩みや苦しいことトラウマや過去が絶対あるんだなと思い、そういう重みに折り合いをつけて必死に生きていると思うと、私もこれでいいんだな、それでいいんだよ、と言ってもらえたような気がして軽くなった。何も気にせず映画館に来てください、と言えないことが心苦しいですが、一生懸命、皆さんに届くように作った作品です。由紀が環菜へかけた言葉が一筋の光になったように、この映画をご覧になったことで苦しい状況でもちょっとだけ進んでみようかな、と思っていただけたら良いなと思っています」と力を込めてアピール。約1か月後に控えた公開へむけた豪華絢爛のイベントとなった。

2月11日(木・祝)より 全国公開ロードショー

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