「お客さんじゃなくて“チーム”」三木孝浩監督、ファンに感謝!『きみの瞳が問いかけている』トークイベント開催!

(C)2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会 (C)2020 Gaga Corporation / AMUSE Inc. / Lawson Entertainment,Inc.
12月16日(水)

10 月23 日の全国公開以降、リピーターが続出している感涙映画『きみの瞳(め)が問いかけている』。そのロングラン大ヒットを祝したQ&A トークイベントが12月15日、東京の新宿バルト9 で行われ、メガホンを取った三木孝浩監督が出席した。

三木監督にとって二度目の単独Q&A トークイベント。多くの観客が詰めかけた。
前回はSNS で監督への質問を募ったが、今回は会場にいる観客から直接質問を募るスタイル。感染予防のために質問投稿サイトにリアルタイムで観客からの質問を反映させる形で実施した。
本作の元になったのは韓国映画『ただ君だけ』。三木監督は日本版を制作するにあたりタイトルについて「オリジナルとは違うひねりを加えたかった。瞳(め)という漢字も入れたかったし、日本にフィットするものを考えた。韓国版はチャールズ・チャップリンの『街の灯』にインスパイアされており、目の見えない女性が出てくる。そして韓国版にあるロミオ&ジュリエットのセリフも印象的だったので、それも使いたかった」とこだわりを回想。タイトルは約100 案もあったそうで「“君”を漢字にするかカタカナにするか、細かいチューニングを経て『きみの瞳(め)が問いかけている』に至りました」と興味深い舞台裏を解説した。

罪を犯したことでキックボクサーとしての未来が断たれた男・塁(横浜流星)が働く酒屋の名前は、なんと“横濱屋”。横浜流星の名前にかけたアイディアかと思いきや「実在する横濱屋という名前の酒屋さんで、ロケハンをする中で偶然見つけました。映画に登場する軽トラックも実際にお店で使用しているものをそのまま使わせてもらったので、トラックに“横濱屋”と書いてあるんです」と偶然が生んだ奇縁を明かした。
目は不自由だが明るく愛くるしい明香里(吉高由里子)のネックレスが可愛い、との感想には「明香里のネックレスに関しては、両親からのプレゼントなのか、形見的にずっと同じものを身に着けている設定です。明香里は大学までは目が見えていたので、アクセサリーは目が見えなくなってからも身に着けるようにしたかった」と狙いを説明した。
塁(横浜流星)のキックボクシングコーチを演じたのは、やべきょうすけ。撮影時の様子について三木監督は「パンチングボールを殴る場面では、殴った瞬間にボールが跳ね返って来て自分の顔に当たってNG を出していました。でも本人的には、場を和ますためにあえて狙ってやった感がある」と笑いつつ「彼は若い役者が頑張る姿を応援してくれる。キックボクシングという共通点もあったので、流星君には親身にアドバイスをしていました。役でもプライベートでも“いい兄貴”としてやってくれました」と気遣いに感謝していた。

この日最も多かった質問は「続編製作の予定は?」というシリーズ化を望む声だった。それに三木監督は「続編は…なかなか作りづらい!」と悩みつつ「サブストーリーで、半グレ集団ウロボロスのリーダー恭介(町田啓太)の歴史を深掘りするのは面白いかもしれない」とスピンオフの可能性も!?メインの明香里と塁については「あのラストを迎えたわけですから、二人には幸せになってほしいな」とハッピーエンドを願っていた。
質問コーナーのほかに、映画にちなんだグッズをプレゼントするじゃんけん大会も開催。最後まで大盛り上がりだったトークイベントに三木監督は「皆さんはお客様というよりも、もはやチームです。『きみのめ』応援団として心強く思っています。キャスト二人もとても喜んでいました。引き続き全国に映画は広がっていきますので、これからも劇場に足を運んでいただけたら嬉しい」と息の長い特大ヒットを期待していた。

大ヒット上映中!

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