北村・小松・吉沢の共通点は”目”!?『さくら』さくら咲け!完成記念 トークイベント開催!

(C) 西加奈子/小学館 (C)2020 「さくら」製作委員会
10月21日(水)

直木賞作家・西加奈子の傑作小説を映画化した『さくら』の完成記念トークイベントが開催され、劇中で兄妹を演じた北村匠海と小松菜奈、矢崎仁司監督が出席。さらに“サクラ”役で本作に出演している犬のちえも来場し、北村、小松と久々の再会を果たした。
本作に登場する長谷川家の次男・薫を演じた北村。兄・一(ハジメ)を吉沢亮が、そして妹の美貴を小松が演じるという、なんともすさまじい三兄弟妹だが、北村は最初に共演陣を知らされた時の心境について「兄弟妹みんな、目が死んでるなと思った(笑)」と大胆発言!「三白眼の代表格の3人ですよね。(過去に)僕は『目が死んでる』という理由で20テイクやったことがありますから」と語り笑いを誘いつつ、両親を演じた永瀬正敏、寺島しのぶを含め「本当に豪華なメンバーで家族という、一番近いつながりを持てるというワクワクがあり、どんな芝居が巻き起こるのかという喜びと期待がありました」と振り返る。
小松も「三白眼がそろったな…と」と笑いつつ「メンバーを聞いて、純粋に嬉しく『おぉっ!』と思いました。未知の家族だけど、素敵な家族になりそうだな、どんなパワーがある家族になるのかな?と思いました」と述懐。特に、一家の母を演じた寺島との共演について「いつ何が来るんだろう?というお芝居の生々しさがあって、現場で勉強になることがたくさんあり、一日、一日が大事な時間でした」と充実した表情で語った。

矢崎監督は「この豪華なキャストで家族を作る――たぶん、近所にいたらみんな、うらやましいのと嫉妬で嫌うんじゃないかと思って(苦笑)、何とか嫌われない家族にしたい、愛されたいなと思いました。根底に笑いがあれば、好きになるんじゃないかと、笑いを散りばめることを意識しました」と愛される家族像を作り上げるための工夫を明かした。
現場でのコミュニケーションについて尋ねると、北村は「兄弟妹3人みんな、意外とくだらないことが大好きなんです。特に小松さんがダジャレを言ったりして」と小松の意外な一面を暴露し「小さなことでも笑える3人で、(劇中と)境界線を作ることができて、自然な流れで居心地のいい空気を作ることができた」と語る。
小松は、ダジャレについて「家族の食卓のシーンで、アドリブで、お父さんにご飯を取ってもらったときに『ありが豆腐』と言ったら、(本編で)使われていて…」と明かし、さらに北村は、この場にいない“長男”吉沢とのやりとりとして「2人で、“どうでもいいことをいい声で言う選手権”をやっていました。『靴ひもがほどけたら、結べばいいさ』とか(笑)。不思議なコミュニケーションで楽しかったです!」と和気あいあいとした現場の様子を伝えてくれた。
改めて薫という役柄について「ハジメという絶対的ナンバー1の兄の背中を見て育ち、天真爛漫で自由な生き方をしている妹に嫉妬し、自分の無個性へのコンプレックスを持っている、“負”の力で生きているようなところがある。でも、普通に笑うし、普通に会話する――その“普通さ”が彼にとってはすごく邪魔な価値観になっていくところを意識して演じました」と振り返る。薫は作品のナレーションも務めているが、北村は「最後の日に(声を)録ったんですけど、僕も音声さんもいろんな感情がこみあげてきて、涙ぐんでいました」と強い思いを明かす。

一方、小松は、自身が演じた美貴について「欲のままに生きている女の子で、感情丸出し。でも奥の奥に秘めているものがあって、それがどこかで爆発するあやうさもあって…でも人間っぽいところが好きでした」と愛着を口にした。
映画の中で、長谷川家は「正月に餃子を食べる」という家族のルールを持っていたが、北村、小松に家族のルールをクリップに書いてもらった。北村の回答は「自由。」。北村は「考えたんですけど、しきたりやルールは何もなかった。とっても自由に育ててもらいました。本当に『好きに生きなよ』という親で、いま自分がやっていることも応援してくれるし、もしそうじゃない道を選んでも『好きにすれば』と言ってくれると思います」と自由に育ててくれた家族に感謝しつつ「でも、(長谷川家のような)ルールがほしかったなとも思います(笑)」と本音をのぞかせる。
小松のクリップには「魚をキレイに食べるテスト」という言葉が。「時々、サンマとかがまるまる1匹、骨付きで出されて、誰が一番きれいに食べられるかというのをやるんです。『きれいに魚を食べられるとカッコいいぞ。モテるぞ』とよく言われてました」と小松家独自の取り組みを明かす。
そして、この日は作品のもうひとりの“主役”と言える、長谷川家の愛犬・サクラを演じた犬の“ちえ”も登場!久々の再会に北村も小松も笑顔を見せ、北村は「現場でサクラが起こす奇跡に何度救われたか。僕らがやることや感情を全て理解してるんじゃないかなって思いました」と共演“犬”を絶賛。
小松は「現場のアイドルでした!そこにいて、みんながちえちゃんの話をして会話が生まれたり笑顔が生まれたり、癒しでした」と顔をほころばせる。
ちなみに現場でのちえとの関係性について北村は「僕ら2人は(序列が)一番下で“イモをくれる人”でした(苦笑)。一番は永瀬さんと吉沢くんで、ベタベタでした。やっぱりわかるんでしょうね、家族で誰が一番かが…」と苦笑交じりに明かし、小松も「ちえちゃんには大御所感がありましたね」と同意し、笑いを誘っていた。
最後に小松は「クスっと笑えたり、行き過ぎた愛が残酷な時もあったり、突き刺さるメッセージ性がある作品だと思います。ぜひ映画館で見届けていただけたら」と呼びかける。
いまの時期、「家族のことを考える時間が多かった」という北村は「ひとつの家族が当たり前の日々を幸せに感じながら生きて、あるきっかけで崩れ、1匹の犬に救われながらまた再生していく物語です。いろんな感情にさせてくれる映画だなと思いますし、優しいだけでなく、とげとげしい思い、憎しみや怒りもひっくるめてこの家族を愛しく思っていただけたらと思います。いま一度、自分の家族を考えさせてくれると思います」と語り、舞台挨拶は幕を閉じた。

11月13日(金)全国公開

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