『ロックンロール・ストリップ』初日舞台挨拶開催!

(C)木下半太・小学館/タッチアップエンターテインメント
8月17日(月)

ジャルジャル後藤淳平“初”の映画単独主演を飾り、作家で俳優の木下半太の自伝的小説を原作者自らがメガホンをとり映画化された『ロックンロール・ストリップ』が、8月14日(金)よりテアトル新宿ほかにて公開スタートとなった。

初日舞台挨拶が14日、東京・テアトル新宿で行われ、主演を務めたお笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平、原作者でメガホンをとった木下半太監督が登壇した。

本作は、木下監督の自伝的同名小説を実写映画化したもので、大阪のストリップ劇場を舞台に、映画監督を夢見る劇団座長・木村勇太(後藤)が、売れない劇団員とともに奇跡のパフォーマンスを繰り広げる痛快エンターテインメント。

本作にて長編映画監督デビューし、25年越しの夢を叶えた木下監督は、冒頭の挨拶で「25年前から映画の初日にはこう言おうと決めていました。『映画監督になったぞー!』」とガッツポーズして観客から温かい拍手を浴び、本作で映画単独初主演を務めた後藤は「僕は精一杯やらせてもらったんですけど、何より夢が叶った監督のお手伝いができたということが幸せです。現場でも目をキラキラさせて、めちゃくちゃ楽しそうでした」と祝福。続けて、木下監督は「25年待って叶った夢なので嬉しすぎて、撮影初日のクランクインが朝7時くらいだったんですけど、最初の『よーい、スタート!』を興奮しすぎて叫びすぎて、近所から苦情か来たんですよ」と裏話を披露して、会場を沸かせた。

また、自身と木村勇太役の似ているポイントを聞かれた後藤は「似ているところはピンチが起きても足掻くことをやめないというか、足掻き続けるところは似ているなって思いますね」と答え、「僕たちもオーディションが受からなかったり、いろんな試行錯誤をして、足掻いて足掻いて新しい形が見えてくるところは似ているなと思います」としみじみ。「似ていないところは見た目。見た目は違うなと初めてお会いしたときに思いました」とぶっちゃけ、監督を笑わせた。

さらに、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の“踊りたくない芸人”に出演したことがある後藤だが、劇中でダンスを披露していることが話題に上がると、会場からクスクスと笑いが。これに後藤は「『頑張った!』っていうのは恥ずかしいんですけど、あれは本当に頑張りました」と吐露して拍手を浴び、木下監督が「あのダンスだけで朝から(次の日の)朝までやりました」と告白すると、後藤は「不安な顔で踊るのはやめてくれと。顔を作っていたらなんとか形になるからと監督からアドバイスをいただきました」と当時を振り返った。

加えて、厳しいダンスの先生につきっきりで指導いただいたという後藤は「今までで1番わかりやすく教えてくださいました。専門用語、一切なし!」と笑顔で語り、木下監督が「その先生は普段、小さい子を教えているんですよ。それが良かったんじゃないかなと思います」と分析すると、後藤は「確かに、子どもに教えるように丁寧にできるまで。笑わずずっと教えてくださいました!」と初日の劇場に駆けつけてくれた同先生に感謝した。

今作で、映画監督デビュー&映画単独初主演を果たし、夢を叶えた2人は、“これから叶えたい夢”を聞かれると、後藤は「僕らはネタを中心に、今できることをコツコツやりながらみなさんに楽しんでいただいて、楽しんでいただける人をどんどん増やしていろんな人に楽しんでいただきたい。ゆくゆくは国境を超えて海外の方にも楽しんでいただけるようなエンターテイナーになれたらなと思っております」と目を輝かせ、「そのあとは、宇宙で無重力状態でネタをしたいなという話も最近チラッと出ています」とコメントして観客を笑わせた。

同じ質問に、木下監督は「まだ劇団をやっていて、コロナで公演が打てない状態ではあるんですが、オンライン劇をやって今もがいているので、今のこの映画を見て“変わってないな。今も一緒やなあ”と。最後の(シーンの)仏壇の写真は俺の親父の写真で、それを映画で使えて、かつ自分の息子が見に来ているというのが、“なんて俺の人生エモいんだ”と思って…」と感慨深げに語り、「僕の夢というよりは、自分の息子たちに『夢は諦めるなよ』ってことはこれからも言っていきたいなと思います」とニッコリ。さらに木下監督は「ただ息子たちの今の夢が、(ゲームの)フォートナイトのプロになるって。『稼ぐから安心して』って言われました」とオチをつけて会場の笑いを誘った。

8月14日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次公開中

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作品紹介

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