ナオミ・ワッツ&ティム・ロス演じる養父母の言い争いに注目!『ルース・エドガー』より本編映像解禁!

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6月4日(木)

17歳の黒人の高校生ルースの知られざる内面に迫り、人間の謎めいた本質とアメリカの現実をえぐるサスペンスフルなヒューマンドラマ『ルース・エドガー』より本編映像が解禁された。

主人公17歳のルース・エドガーは、文武両道の模範的な優等生だ。陸上部で活躍し、討論部の代表として全米大会に出場したこともあるルースは、さまざまなルーツの生徒が通う学校で誰からも慕われている。戦火の国エリトリアで生まれ、7歳の時にアメリカへ渡ってきた彼は、白人のエイミー、ピーターのエドガー夫妻に養子として家族に迎え入れられた。養父母となったエイミーとピーターは、「ルース」という名前を授けて、約10年間、深い愛情を注ぎ育ててきたが…。

本作で養父母を演じたのは、ナオミ・ワッツとティム・ロス。監督がふたりの演技力を信頼した上でのキャスティングなので結果論ではあるが、この2人が夫婦役というのは、ミヒャエル・ハネケ監督の『ファニー・ゲームU.S.A.』を思い起こし、映画ファンは何か不吉なことが起きるのでは?と映画ファンなら、そんな想像もしてしまうだろう。

解禁された本編映像では、ルースを養子に迎え10年間大切に育ててきたエイミーとピーター夫婦が息子への疑念について言い争いする姿が映し出される。ウィルソン教師は息子を敵視しているのではないか?息子は嘘をついているのか?もしかしたら、愛する息子のことを全然理解できていなかったのでは?と、胸の嫌なざわめきを抑えられない。

息子を信じ続けたい母親の想い。真実を追求したい父親の責任。両親に自分のことを信じてもらえない息子の葛藤。3人それぞれの立場で、正しい意見を持ち、お互いのことを大切に思うがゆえにすれ違っていく家族。本作は、観る者に強烈な問題提起を突きつけてくる。ルースの“完璧な優等生”というイメージは、彼に期待する両親や教師らが一方的に押しつけたものではないのか。それとは真逆の“恐ろしい怪物”という見方も、極端に偏った思い込みなのではないか。

人間は複雑な生き物である。そして人間は自由であるべきだ。しかし、我々は自分の主張や思い込みで相手のことを見ていないだろうか?ジュリアス・オナー監督は、観客にシンプルながら深い「問い」を投げかけている。

『ルース・エドガー』本編映像“息子ルースを信じたい母親と真実を追求したい父親。”

6月5日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷他全国ロードショー

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