ほんとうにR15+でいいのか!?『アングスト/不安』予告編・場面写真解禁!

(C)1983 Gerald Kargl Ges.m.b.H. Filmproduktion
5月26日(火)

1983年、それまでジャンル映画が存在しなかったオーストリアで突然変異のように誕生した、あまりにも”異常“かつ、あまりにも”危険”な傑作映画『アングスト/不安』が37年の時を経て、7月3日(金)より日本劇場初公開される。

解禁となった予告編は、イタリアの詩人ダンテによる長編叙事詩「神曲 地獄篇」より、「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」という一節が冒頭に映し出される場面から始まる。これは、ジェラルド・カーグル監督の要望により今回日本版の予告のみに入れたもの。この門をくぐる者=この映画を観る者への警告ととれる言葉だ。そして、次に映し出されるのは『U・ボート』(81)、『アンダーワールド』(03)の俳優アーウィン・レダー扮する主人公K.。シャツにジャケットを合わせた一見普通の青年風だが、瞬きひとつせずそわそわした様子である屋敷を訪ね、出てきた老婆を何の迷いもなく撃ち、刑務所へ収監。何やら危険な幻想を抱きつつ出所の日を迎える……。その後、狂人が世に放たれてしまったことにより取り返しのつかない惨劇が起こる様子が疾走感溢れるタッチで切り取られている。元タンジェリン・ドリーム、アシュ・ラ・テンペルの作曲家クラウス・シュルツによる冷たく脈打つようなエレクトロサウンドと、アカデミー賞最優秀短編アニメ賞を獲得した『タンゴ』(81)やジョン・レノン、ミック・ジャガーらのMVで知られる世界的な映像作家ズビグニェフ・リプチンスキによる独特のカメラワークが予告からも感じられ、K.の不安な様子を観る者も一緒に感じるような予告編となっている。本編では途方もない蛮行が展開され、痛恨の映画鑑賞体験となる可能性があるため、この予告編をじっくり見て鑑賞するかを判断してもらいたい。

『アングスト/不安』予告編

世界各国で上映禁止、日本の映倫審査員からは「R15+だが精神的に滅入る内容」と判定を受けた、恐ろしい映画でありながら、芸術性の高さにも注目いただきたい。

7月3日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開

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