石橋蓮司18年ぶりの主演作は伝説のヒットマン役!?阪本順治監督、ハードボイルドコメディ最新作に豪華面々集結!

(C)2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ
12月4日(水)

89年の『どついたるねん』デビューから、『新・仁義なき戦い。』『KT』『半世界』『エルネスト』『団地』など、田舎町に住む一人の男の半生から国家的な謀略、そして宇宙にいたるまで、様々な世界の中に潜む人間の本質や男を描く事に定評を得てきた阪本順治監督の最新作が発表された。

今回新たに描いた“男”は、昼間は妻にタジタジ、ハードボイルド気取りばかりでなんだか頼りない小説家。しかも数年原稿は採用されず発行してもらえないまま。しかし、夜になると、チマタで噂の伝説の殺し屋なのでは…と囁かれる御年74歳の主人公。昼と夜の顔を持ち合わせるそんなキャラ濃いめの市川進/御前零児(おまえれいじ/ペンネーム)役に抜擢されたのは、コメディ、ヒューマンドラマ、サスペンス・・・ジャンル問わずに多くの作品に起用され続け、18年ぶりの映画主演作となる石橋蓮司。

脚本は、ドラマ「探偵物語」シリーズや『野獣死すべし』の脚本など常に同時代に生きる若者達の心を鷲づかみにし、アウトローでハードボイルドな男を描かせたら右に出る者はいない丸山昇一が担当する。

市川の妻役には大楠道代。また、阪本組には数多くの出演をしている岸部一徳が市川の学生時代からの旧友:石田和行として共演。そして、実は本作で阪本組デビューを果たすのが、市川、石田の旧友であり、かつてはミュージカル主演女優として活躍をしていた玉淀ひかる役の桃井かおり。他にも石橋蓮司主演ならば!と、自ら手を挙げ出演を望んだキャストも数多く、豪華名優達の出演が実現した。

<石橋蓮司コメント>
この作品は、撮影スケジュールをとにかくこなす、という事だけでなく、昔僕たちが若い時代に作っていた映画のように、アイデアを出し合ってやれた現場でした。夢を諦めながらも必死にしがみついていく我々世代の大人達の話です。言ってみれば、“昭和の時代の挽歌”というのでしょうか。
ハードボイルドな作品ではあるのですが、あまりシリアス過ぎると共感を呼ばないので、「あくまで、これは喜劇なのだ」という阪本監督の姿勢には賛成でした。真面目にやればやるほど、ある意味喜劇になるかもしれない、はたまたリアリティとして受けとる人もいるでしょう。共感してくれる人がいてくれたら嬉しいですね。ハードボイルド映画ですから、撮影中、もっとかっこよく歩きたいな、なんて思うんですが、年なんですね、まっすぐ歩こうとするけど余計によれちゃったりして。笑
映画の基礎を作ってきた70年代の厳しく激しい昭和の映画作りの現場や、80~90年代も経験してきましたが、逆に一番のロマンを作ってきた時代だったな、と感じています。この映画は、お利口さんに生きる事ができず不器用で、でも心情的には熱いものがあって、時代に合わせて生きていく事ができない人間たちの物語です。それが昭和の人間の良さであり、”悪さ”とも思う。そんな作品になってくれればと思っています。是非面白がって見て頂けたらと思います。

2020年4月TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー



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作品紹介

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