休暇
(C)2007「休暇」製作委員会
刑務官の平井は、子連れの女性と結婚を控えている。有給休暇を使ってしまったので、新婚旅行に出かけられないでいた。ある日、金田という死刑囚が死刑執行されることになった。執行補佐をすれば、1週間の休暇が得られることを平井は知った。それは、刑の執行の際に落ちてきた身体を支える役目だ。平井は休暇を得るために、その任務を志願するのだった。だが、平井の脳裏には、死刑執行に加担した記憶がいつまでも離れない。同僚は、挙式前に進んで執行補佐をした平井に白い目を向ける。息子となる達哉の自分を拒むような態度も、平井を苛立たせる。職務とはいえ、他人の命を奪った者が人間として幸福を得るべきなのだろうか。
- 公開日
- 2008年6月7日(土)
- 監督
- 門井肇
- 撮影
- 沖村志宏
- 音楽
- 延近輝之
- 製作年
- 2008
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 115
- INTRODUCTION
- 死刑執行補佐を務めれば、1週間の休暇が得られるという。平井は新婚旅行を控えているのだが、有給休暇を消化してしまっていた。そこで、平井は自らその任務を志願するのだった。原作は、太宰治賞や菊池寛賞、藝術選奨文部大臣賞など多くの賞を受賞した文豪・吉村明氏の短編「休暇」。主演の平井役は、「歓喜の歌」の小林薫。金田には「大奥」の西島秀俊。また、平井の妻・美香には「HERO」の大塚寧々。ほか、大杉漣、柏原収史など多彩なキャストが顔を揃えた。監督は、「棚の隅」の門井肇が務めている。脚本は「まだ楽園」の佐向大、撮影は「サウスバウンド」の沖村志宏など、実力派スタッフが結集した。
- STORY
- 刑務官の平井は、子連れの女性と結婚を控えている。有給休暇を使ってしまったので、新婚旅行に出かけられないでいた。ある日、金田という死刑囚が死刑執行されることになった。執行補佐をすれば、1週間の休暇が得られることを平井は知った。それは、刑の執行の際に落ちてきた身体を支える役目だ。平井は休暇を得るために、その任務を志願するのだった。だが、平井の脳裏には、死刑執行に加担した記憶がいつまでも離れない。同僚は、挙式前に進んで執行補佐をした平井に白い目を向ける。息子となる達哉の自分を拒むような態度も、平井を苛立たせる。職務とはいえ、他人の命を奪った者が人間として幸福を得るべきなのだろうか。
- CASTING
- ●小林薫 1951年生まれ。京都府出身。85年「それから」で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞。主な出演作は、「風の歌を聴け」(81)、「ウンタマギルー」(89)、「阿修羅のごとく」(03)、「クイール」(04)、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(07)、「歓喜の歌」(08)など。 ●西島秀俊 1971年生まれ。東京都出身。94年「居酒屋ゆうれい」で映画デビュー。主な出演作は、「メゾン・ド・ヒミコ」「さよならみどりちゃん」(05)、「大奥」(06)、「三年身籠る」(06)など。 ●大塚寧々 東京都出身。主な出演作は、「うつつ」「歩く、人」(02)、「機関車先生」(04)、「LIMIT OF LOVE海猿」(06)、「アヒルと鴨のコインロッカー」(07)など。 ●大杉漣 1951年生まれ。徳島県出身。98年「HANA-BI」などで日本アカデミー賞助演男優賞受賞。主な出演作は、「ソナチネ」(93)、「ライフ・オン・ザ・ロングボード」(05)、「築地魚河岸三代目」(08)など。 ●りりィ 72年歌手デビュー。主な出演作は、「のど自慢」「ニンゲン合格」(99)、「さよなら、クロ」(03)、「ヴィタール」(04)、「蟲師」(07)、「パークアンドラブホテル」(08)など。